元祖アクションスター・千葉真一が吠える! 「CGでドンパチ、ノーサンキュー」

 今年、芸能生活50周年を迎えた元祖アクションスター俳優、海外ではSonny Chiba(サニー千葉)の名で知られている俳優・千葉真一が、栗山千明主演のドラマ『秘密諜報員 エリカ』(毎週木曜 後11:58〜 読売テレビ・日本テレビ系)に出演し、ハリウッド映画『KILL BILL』(2003年)以来の共演を果たした。千葉県某所で行われた撮影後の千葉を直撃すると、「日本映画もアメリカ映画も、今新しいアクションをやらなきゃいけない。CGでドンパチドンパチ、ノーサンキューでしょ」と、アクションスターとしての誇りに満ちた熱い思いが吹き出した。

 同ドラマは、普段は平凡な新米主婦で1児の母だが、実は元スパイ。過去を明かされないために元上司の仕事を手伝い、スパイの技を駆使してトラブルを解決してくミステリードラマ。千葉は22日放送の12話から続く、29日放送の最終13話に牧師役で登場する。

 栗山との久々の再会に千葉は「とっても懐かしかったです。当時は可愛い栗山君だったんだけど、素敵な大人に成長していましたね。女性としても、女優としても、とっても魅力的になっていますよね」とやさしい笑顔をみせた。

 ところが、久しぶりに日本のドラマに出演した感想になると、「みんな若くなったなあ(笑)、みんな回りは若いなあって感じますね。ただ、これまでに1300本以上出演してきて、去年、50周年をむかえたんですが、厳しいことを言うようですが、やっていることは昔と少しも変わってない。これは、変えなきゃいけない、と思いました。みんなで頑張って、何か革命を起こすようなことをやりましょう」とだんだん言葉に熱がこもってきた。

 さらに、最近のアクション作品について「僕が思うのは、ドンパチドンパチやればいいというアクションは、ノーサンキューですね」とキッパリ。「日本映画もアメリカ映画も、今新しいアクションをやらなきゃいけない。そのアクションとは、ドラマの中から自然に出てくるのが本当のアクションだと思いますよ。それをやり続ける作品がたくさん出てこないと。CGでドンパチドンパチ、ノーサンキューでしょ」。

 千葉は1960年にテレビ映画『七色仮面』でデビュー。『アラーの使者』等の子供向けヒーロー番組で人気が出て、『キーハンター』(1968年)でブレイクした。70年代には、東映の空手映画『地獄拳』や『殺人拳』のシリーズが世界的にヒットし、アクションスターとして確固たる地位を築く。1990年代以降は拠点をロサンゼルスに移して、活躍を続けている。

 「ジェームズ・ディーンに憧れて映画界に入って、ハリウッドにいつか追いつかなきゃって、ハリウッドにも通用する日本の映画をずっと撮りたい、撮りたいと思いながら、とうとうアメリカに行ってしまった。今でも、日本の映画をアメリカで撮るんだという気持ちで、INGなんですけれども」という千葉。その思いのたけを込めて、「日本はもっと、“これが日本人だ”“これが日本の文化だ”“これが日本の良さだ”というのを世界に映像を通じて伝えなくてはいけないと僕は思います。みんなで上を目指せたら良いですね。だから、上げましょう。みんなで頑張って。僕自身も頑張ります」と檄を飛ばしていた。

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  • 元祖アクションスター・千葉真一が29日放送の『秘密諜報員 エリカ』(読売テレビ・日本テレビ系)の最終13話に牧師役で登場
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