東京都知事選は14日、告示された。
自民党の推薦を得られず、無所属で出馬となった小池百合子元防衛相(63)の第1声に、同党の若狭勝衆院議員が応援に駆けつけた。
自民党は、増田寛也・元総務相(64)を推薦している。同党都連は、増田氏以外の候補者を応援した場合は、親族を含めて除名処分も辞さないとした、異例の厳しい「引き締め文書」を配布している。
しかし若狭氏は「小池候補のためにやってきた。小池さんは、都知事になれば都政の利権追及を行うと宣言している。私は、東京地検特捜部の副部長をやっていたんですよ。もしチームができたら、間違いなく関与します」と述べ、小池氏支持を明言した。
終了後、若狭氏は報道陣の取材に「今の都政を透明化させられる人は、小池さんの右に出る人はいない」とした上で「(自民党の)組織として、自分の方に圧力はきていない」と述べた。
「ああいうしばり(文書)がないと、もっと(所属議員が)応援に来ていると思う。将来のことを考えると、そういう(応援できない)気持ちになるのは、私は理解できる」と話した。文書については「出すこと自体は理解できるが、(処分の対象に)親族を含むとしたのは、どうだろうか。仮に小泉純一郎元首相が小池さんの応援にきた場合、小泉進次郎さんがどうなるかということだ」と指摘。ただ、小泉元首相の応援の可能性は低いという。
小池氏は「私を応援すると、(自民党が)一族郎党を罰するということだが、それを乗り越えて、都政をクリーンでクリアにしなければならないという思いで、駆けつけてくださった。覚悟と信念に心から感謝する」と謝意を示した。