【7月14日 AFP】サッカー元エジプト代表で、同代表の歴代最多得点者であるホッサム・ハッサン(Hossam Hassan)容疑者が、暴行罪で16日に裁判にかけられることがわかった。法廷関係者が明かした。

 ハッサン容疑者には、政府のカメラマンに対して暴行を働いた疑いがかけられている。事件が起こったのは、8日に行われたエジプト・プレミアリーグのアル・マスリ(Al-Masry)対ガズル・エル・マハッラSC(Ghazl el-Mahalla SC)の試合が、2-2の引き分けに終わった後のことだった。

 両チームの選手らが激しく衝突するなかで、現在アル・マスリの監督を務めるハッサン容疑者が、カメラマンの1人を襲っているところが映像に捉えられていた。被害者は内務省の派遣カメラマンで、衝突の様子をカメラに収めようとしていた。

 映像を見ると、ハッサン容疑者はピッチ内を走って逃げるカメラマンを追いかけ、頭部にパンチを見舞い、奪い取ったカメラを地面にたたきつけて壊している。

 その後、カメラマンが被害届を出したため、ハッサン容疑者は裁判にかけられることとなった。法廷関係者と警察によれば、同容疑者は「職務遂行中の公務員に対する襲撃、暴行」や、カメラマンが所持していたカメラを破壊したとされている。

 この件では、ハッサン容疑者のほかにも、助監督とクラブの理事長が同様の罪で裁判にかけられる予定となっている。3人は12日、試合が行われたイスマイリア(Ismailiya)市の検察によって身柄を拘束された。

 現在49歳のハッサン容疑者は、エジプトの2大強豪クラブ、アル・アハリ(Al-Ahly)とアル・ザマレク(Zamalek SC)でプレーした経験を持ち、エジプト代表では通算69ゴールを挙げ、主将も務めるという輝かしい現役時代を過ごした。アル・マスリの監督は2015年から務めている。

 その一方で、ハッサン容疑者は頭に血が上りやすい性格で知られ、これまでにもたびたび乱闘騒ぎを起こしている。エジプトサッカー協会(EFA)は9日、ハッサン容疑者に3試合のベンチ入り禁止処分と罰金1万エジプトポンド(約12万円)を科している。(c)AFP