「ひとみ」後継機 JAXAが開発の意向を表明
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ブラックホールなどの謎に迫る「宇宙の天文台」として世界の天文学者から期待を集めながら人為的なミスで運用を断念した天体観測衛星「ひとみ」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、4年後の打ち上げを目指して後継機を開発したいという意向を、文部科学省の審議会で明らかにしました。
目に見える光では観測できない宇宙のさまざまな現象をエックス線で捉えようと、およそ310億円をかけて開発された天体観測衛星「ひとみ」は、人為的なミスで機体がバラバラになったとみられることが分かり、JAXAはことし4月、打ち上げから僅か2か月で運用を断念しました。
一方で、試験観測では、これまで観測が難しかったブラックホール周辺の高温のガスの動きを世界で初めて捉えていたことが分かり、世界で最も高い観測能力を持つことも確認されていました。
こうしたなか、JAXAは世界の天文学者の期待に改めて応えたいとして、「ひとみ」の後継機を開発したいという意向を、14日に開かれた文部科学省の審議会で明らかにしました。
JAXAは、観測機器などの基本設計はそのままに、事故の再発を防ぐ対策を行ったうえで、4年後の2020年の打ち上げを目指したいとしています。
文部科学省では、世論の理解が得られるか見極めながら、後継機の開発を実際に進めるかどうか検討することにしています。
一方で、試験観測では、これまで観測が難しかったブラックホール周辺の高温のガスの動きを世界で初めて捉えていたことが分かり、世界で最も高い観測能力を持つことも確認されていました。
こうしたなか、JAXAは世界の天文学者の期待に改めて応えたいとして、「ひとみ」の後継機を開発したいという意向を、14日に開かれた文部科学省の審議会で明らかにしました。
JAXAは、観測機器などの基本設計はそのままに、事故の再発を防ぐ対策を行ったうえで、4年後の2020年の打ち上げを目指したいとしています。
文部科学省では、世論の理解が得られるか見極めながら、後継機の開発を実際に進めるかどうか検討することにしています。