米Adobeが、iOS/Android版Lightroomアプリの新バージョンを発表しました。iOS版の「Lightroom for iOS 2.4」はRAWデータを直接表示編集できる機能を搭載。Android版「Lightroom for Android 2.1」はアプリで撮影した写真のRAW編集機能「Pro mode」にいくつかの新機能を加えています。

Lightroom for iOS 2.4

Lightroom for iOS 2.4の目玉となる新機能"RAW Technology preview"は、Adobe Camera Raw対応のカメラからiPadやiPhoneにRAWデータを直接インポートし、表示できる機能。もちろん編集も可能で、画像の一部の露光量、明るさ、明瞭度の補正が可能です。RAWデータの取り込みにはApple製カメラアダプターなどが使えます。

iOS版LightroomではこれまでもRAWデータの編集はできました。ただそれはLightroomが備えるスマートプレビュー機能によるもので、実際にはiOSデバイスではプレビュー生成された画像を"エア加工"し、その手順をメタデータに保存、PC版Lightroom側で同期する際に裏でメタデータを読み出し実際のRAWを加工するという、ちょっとややこしい仕組みを採用していました。

今回の新機能で、屋外で撮影をする機会の多いカメラマンなどはiPadさえあればその場でRAW加工が可能になり、重い荷物を少しでも軽くすることができそうです。ただ、常にiPadの空きストレージ容量を気にしておく必要はありそうですが。

なお、Lightroom for iOS 2.4の新機能はAdobe Creative Cloudの月額メンバーが利用可能。iPadにLightroom for iOS 2.4アプリをインストールしただけでは使えませんのでご注意を。

ちなみに6月のWWDCでは、iOS 10でRAW撮影が可能になるという発表もありました(iPhone 6s /6s Plus /SE、9.7インチiPad Proが対象)。そうなればiPhoneで撮影した写真をすぐRAW編集するといったこともできるようになるはずです。

Lightroom for Android 2.1

一方Android版 Lightroomアプリのほうは、すでに内蔵カメラから直接RAW現像する機能を備えています。今回のアップデートでは、「New Pro mode」と称して、あたらしいUIとともにRAWデータに対してシャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、フォーカスといった各パラメーターの調整機能を追加しています。

なお、この機能を使うにはこれまでと同様Androidデバイスの内蔵カメラが対応している必要があります。
 
アドビ、iPhoneおよびiPad版LightroomアプリにRAW直接編集機能を追加。Android版もアップデート
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