このメッセージの意味は?
きっと人類は、火星に探査機が到達する前は、もしかして宇宙人がいたりするんじゃ…と、本気で夢見ていた時代があったでしょう。もちろん現在でも、生命が存在していた証拠がないものか、日々探査が続けられてはいます。しかしながら、このほどトンでもない画像が火星から届いていたことが発表されましたよ。
NASAは2006年に、火星へMars Reconnaissance Orbiter(MRO)探査機を送りこみ、周回軌道からの火星観測を続けてきました。MROの最大の特徴の1つが、高解像度カメラの「Hi-RISE」です。観測当初は、まるで顕微鏡のように火星の細部まで観測可能になったと話題を集めました。
そんなHi-RISEから、火星の北極部に近い砂丘に、なんとモールス符号が刻まれたような地形があるとの写真が送られてきました!
どこから眺めても、あのモールス無線通信で使われてきた、点と線の2種類の符号のみで、トントン、ツーツーとメッセージを伝えるモールス符号が、確かに砂丘上にクッキリと刻まれているではありませんか。
NEE NED ZB 6TNN DEIBEDH SIEFI EBEEE SSIEI ESEE SEEE !!
これまでHi-RISEからの画像分析に携わってきたVeronica Bray氏は、砂丘に刻まれたモールス符号を、こんなふうに読みだしました。ただし、まだどんなメッセージの意味になるのか、解読されていません。どなたかこのモールス信号に潜む秘密のメッセージを解読できる人はいませんか?
なお、さすがにNASAでは、火星人が地球にモールス信号でメッセージを送っているとは考えておらず、風によって形成された不思議な地形が、どんなふうに誕生したのかを分析しています。ちなみに地球上では、このようなモールス符号に似た地形が、自然に砂丘上にできあがることはなく、どちらかというと、海底に形成される模様に似ているんだとか。まだまだ宇宙には、人類にとって未知の世界がたくさん広がっていそうですね。
image by NASA/JPL/University of Arizona、shutterstock
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)