富士山の保全状況 世界遺産委員会で承認

富士山の保全状況 世界遺産委員会で承認
トルコで開かれているユネスコの世界遺産委員会で、山梨・静岡両県などがまとめた世界文化遺産、富士山の保全状況に関する報告書の内容が評価され、承認されました。
今月10日からトルコのイスタンブールで開かれているユネスコの世界遺産委員会で、世界文化遺産に登録された富士山の保全状況を山梨・静岡両県などがまとめた報告書が13日、審査されました。

その結果、持続可能な管理体制を作るための努力や進展が認められたほか、富士山での実践を同じような課題に直面しているほかの地域と共有することを促すなど、報告書の内容が高く評価され、承認されました。一方、課題となっていた望ましい登山者数については盛り込めておらず、再来年の12月1日までに保全に向けた取り組みの進捗(しんちょく)状況を改めて報告することになりました。

これについて、山梨県の後藤知事は「議場で称賛する旨の発言が相次いだことを大変うれしく誇りに思う。今後も引き続き、保全のための計画を着実に進め、富士山の普遍的な価値を後世に引き継ぐ努力をする」というコメントを出しました。