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2016年07月14日 08時37分 UPDATE

64億円、20億円……社長より報酬多い外国人役員 逆転現象はなぜ起こるのか? (1/3)

昨年度の上場企業の役員報酬は、上位5位まですべて外国人が占めた。うち3人は社長ではないにもかかわらず報酬が高かった。なぜこんな逆転現象が起こるのだろうか。

[産経新聞]
産経新聞

 株主総会シーズンが終わり、平成28年3月期に1億円以上の報酬を受け取った上場企業の役員が371人(186社)いたことが分かった。トップはソフトバンクグループのニケシュ・アローラ元副社長の64億7800万円で、東京商工リサーチによると上位5位まですべて外国人が占めた。気になるのは上位5人のうち、社長はわずか2人ということだ。すなわち、残りの3人は社長ではないにもかかわらず報酬が高かった。なぜこんな逆転現象が起こるのだろうか。

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 役員報酬でトップが外国人役員よりも多くもらっているのは、ソフトバンクグループ。契約金を含めて165億円を超えていた27年3月期と比べるとアローラ氏の報酬は減ったが、それでも破格だ。アローラ氏に加え、ロナルド・フィッシャー取締役も20億9600万円(上場企業全体で2位)と高額報酬を手にした一方、孫正義社長は1億3000万円にとどまる。

 日立製作所も米州総代表で執行役常務のジョン・ドメ氏の役員報酬額の9億円(同5位)に対し、中西宏明会長は1億6100万円、東原敏昭社長兼最高経営責任者は1億3600万円だった。

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