日本人、チャーター機でナイロビへ退避
【松井聡、ヨハネスブルク小泉大士】国際協力機構(JICA)は13日、南スーダンの首都ジュバに足止めされていた日本人らをチャーター機で隣国ケニアの首都ナイロビに退避させた。JICAによると日本人47人を含む93人で、うち90人がJICA関係者だった。
南スーダン政府軍と元反政府勢力の戦闘の激化により閉鎖されていたジュバ市内の空港が12日に再開。政府は自衛隊のC130輸送機を派遣し、14日にもアフリカ東部ジブチに到着するが、JICAはこれを待たずにチャーター便を確保した。外務省は治安の悪化を受けて在留邦人に国外に退避するよう求めていたが、移動手段が確保できず出国できない状況が続いていた。南スーダンにはJICA関係者や国連職員、大使館員ら約80人の日本人が滞在していた。
キール大統領と反政府勢力トップだったマシャール第1副大統領は11日に停戦で合意。国連南スーダン派遣団(UNMISS)の斉藤洋之広報官は13日、電話取材に「衝突の発生はなく、停戦が保たれている」と語った。
国連平和維持活動(PKO)に派遣されている陸上自衛隊の部隊約350人は、宿営地がある国連施設外での活動を中断し、外国部隊への給水などの活動をしているという。