「生前退位」のご意向 所名誉教授「重大な問題を提起」
天皇陛下が天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることについて、皇室の歴史や制度に詳しい京都産業大学の所功名誉教授は「全力投球でお仕事をされ、完璧なまでにやり遂げたいという気持ちをお持ちだったので、年齢の経過とともに十分できなくなることを心配されたのだろう。象徴天皇制度が国民のために存続するために最も根本的で重大な問題を提起されたのだと思う」と述べました。
そのうえで「明治時代の皇室典範はここまで高齢化が進むことを想定していなかった。ここ2、3年の間にしっかりといろいろな事実を確かめ、プラスマイナス両面を検討してベターな結論に近づけていく時間設定を考えなければいけない。30年先、50年先を見通して議論すべきだ」などと指摘しました。