「生前退位」のご意向 作家の半藤さん「正直驚いた」

天皇陛下が「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることについて、昭和史をテーマに数多くの作品を手がけている作家の半藤一利さんは「生前退位のご意向については正直驚いた。皇室典範はどのようにあるべきなのか考えていく必要がある」などと話しています。
半藤さんは「生前退位のご意向については正直驚いた。天皇陛下は戦後、日本で自分のなすべきことは何なのかを考えながら、国民とともに歩んでこられた。戦争でなくなったあらゆる人の慰霊の思いを成し遂げようと、象徴天皇としてみずからに務めを課してこられたが、自分の体力の状況がお分かりになって、今回のようなご意向を示されたのではないか。今回の天皇陛下のご意向をきっかけに、私たち国民一人一人がこの国をどのような国にするのか、皇室典範はどのようにあるべきなのか考えていく必要がある」と話しました。