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[東京 13日 ロイター] - NHKなどの国内メディアによると、天皇陛下が生前に皇太子殿下へ譲位する「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示していることが分かった。
数年内の譲位を希望しており、天皇陛下自身が意向を表わす方向で調整が進められているという。
報道によると、天皇陛下は「憲法で定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」と考え、公務の大幅な削減や、代役を立てた上で天皇の位にとどまることは望まれていないという。
皇室制度を法的に規定している皇室典範の中に、天皇の生前譲位の規定はない。このため皇室典範の改正が必要になるとの議論が本格化することも予想される。
天皇陛下は1989年1月、昭和天皇の崩御を受け、皇位を継承。82歳の高齢ながら、国事行為をはじめ数多くの公務を精力的に務められてきた。
*内容を追加しました。
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