日本人のほとんどが知らない中央アジアの基礎知識

カザフスタンで特徴的なドイツ系と朝鮮系民族


カザフスタンの民族構成比(画像:ロシアのSNSより)

 カザフ人(Казахи) が1140万人で66%、ロシア系(Русские) が360万人で21%で大部分を占め、その他ウイグル系やウズベク、トルコ系などの伝統的にその地で交流してきた民族が1割近くいる。ロシア系がここまで大きな比率を占める理由としてロシア帝政時代からの植民地であった中央アジアに流入してきたことや、ソ連時代の移住政策などの歴史的背景がある。

 他に構成の中で特徴的なのはドイツ系と朝鮮系民族である。この両民族は歴史に翻弄された被害者である。18世紀にエカテリーナ2世がプロイセン人民のロシア誘致を始め、ロシアのヴォルガ地方には180万人近くのドイツ系移民いたようだ。しかし1941年からソ連とナチス・ドイツの間で戦争が勃発するや、スターリンは国内のドイツ系人がスパイ化することを恐れ、中央アジアへと強制移住させることを決定した。遊牧民だけだった土地を開拓する労働力として活用することも出来たのでソ連側としては一石二鳥の政策であったはず。強制移住させられたドイツ系民族はカザフスタンやキルギスタンなどに定住するようになり他民族との同化が進んでいる。筆者の周りには、キルギスの世俗化したイスラム教徒と結婚したドイツ系の血筋という例が多く、彼らが言うにはお酒は嗜む程度、豚肉は習慣的に口にすることはないがイスラムの教えを遵守しているわけではないということだ。

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