※2016/7/13 リライトしました。
こんちわ、おいさんです。
突然ですが、今日大変怖い思いをしました。
わしは家電配送の仕事をしていたのですが、
その時スズメバチに刺されたのです。
……いえ、わしではなく、親方がw
この時期からもうすでにスズメバチって繁殖しているんだね(;´∀`)
そこで今回は、この夏これから多く出没するであろう、スズメバチの対処方法について調べてみました。
行楽シーズンで山や川などにお子さん連れで出かける方は必見ですよ!
仕事と暑さで油断をしていたら…
今日は朝から配送の仕事をしていた。
この夏は思いの外エアコンが売れて、その配送&取り付け工事にてんてこ舞いであった。
朝からエアコンだけで4軒も回らなくてはいけなくなり、暑い日差しの中、汗だくで工事に奔走していた。
事件は、取り付け工事4軒目の最後のお宅で起こった。
その家は古い日本家屋だった。
わしはいつものように親方の指示通りにエアコンを取り付けるため、エアコン工事の他に、エアコン専用のコンセントを取り付ける専用回路の取り付けを行うところだった。
ところでみなさん知ってますか?
エアコンは畳数の大きなモノ(10畳以上のもの)を取り付ける際には普通の100Vのコンセントでは火事の原因になるため、専用回路(200V)にしなくてはならないということを。
もしあなたの家のエアコンが畳数の大きい(10〜16畳など)エアコンなら、そのエアコンを100Vのコンセントで使用してた場合、すぐに使用を止めて電気屋を呼んでください。
そのまま使い続けると火事になりますよ(*´∀`*)
これは一昔前はよかったのですが、最近では消防法が新しくなったおかげで新たな基準が加わり、100Vの家電に200Vを流してはいけないということになったのです(やると壊れてしまう)
エアコンは使用する部屋の畳数が大きくなるほど熱が出るので、そのエアコンの大きさにあったコンセントを使っていないと出火の原因になります。
特にお年寄りの方などはそんな規制があることを知らずに昔のままエアコンを使い続けていることがあります。
ご自分の家が少し大きめのエアコンを使用している場合は、必ずそのエアコンの電圧にあった専用回路(200V)になっているか確認してください。
意外と今でも大きめのエアコンを延長コードなんかで動かしている家がたまにあるんです。
その場合は大変危険ですから使用はお控えください。
でも、もしアナタのエアコンが6畳用の小さなエアコンだった場合は大丈夫です*1
この夏、エアコンを使用する際は、大きさにあった専用回路をお使いください。
完
じゃなかった!(;´∀`)
今回はエアコンの使用方法を語るんじゃなくて、スズメバチについて語るんだった。
話を元に戻そう。
その日はわしは専用回路を取り付けようと親方の指示の下、クソ暑い屋根裏に入り、いつもどおり電気を通す線を下のブレーカーまで落としていた。
あとはその線を親方がブレーカーにつなぎ、エアコンの横の天井に穴を開け、そこから電線を通して200Vのコンセントを作るだけだった。
わしは潜っていた屋根裏を親方と代わり、下の部屋で待っていた。
親方は電線を持って屋根裏に上り、そのまま天井を伝ってエアコンの真上まで近づこうとした。
しかし、そこで悲劇は起こった!
ドタンッ!
バタンッ!
親方「クソッ!(; ・`ω・´)」
上からものすごい物音とともに、親方の怒りの声が聴こえる。
わし(?。一体何を上で一人で怒ってるんだろ?(;´Д`)
親方「逃げろ!ハチがいるぞ!(; ・`ω・´)」
わし「え!?Σ(゚д゚lll)ガーン!」
大慌てて屋根裏からはい出てくる親方。
その前を慌てて走り、部屋の外まで逃げ出すわし。
親方が部屋から出てきたと同時に、取り付けたエアコンの部屋を素早く閉めたのだった!
親方「いててててて……(-_-;)。」
わし「どうしたんですか?Σ(゚д゚lll)」
親方「ハチに刺されたんだよ。(;´Д`)」
親方が指し示す方向を見ると、床には潰れたハチの死骸が。
よく見るとまだ動いている。
どうやら屋根裏の奥に、ハチが巣を作っていたらしい。
大慌てで二階から一階のお客さんの部屋に降り、わしは素早く殺虫剤とハエたたきを持って二階に上がった。
一応、まだ床に落ちているハチを叩き殺してすぐに玄関に出る。
そのハチをよく見てみたら……これって、スズメバチじゃね?(;´Д`)
親方は青ざめて病院に行くと言い出し、わしは殺虫剤片手に先ほどの部屋に入って、まだ中にいるハチを殺し、その隙に素早く屋根裏のフタを閉めた。
一同、大慌てで周囲にまだハチがいないことを確認しながら荷物をかき集め、お客さんに断りをいれて謝り、すぐさま近くの小さなクリニックに行った。
こうして、その日の作業は中止になった。
スズメバチに刺された時の応急処置法
以上、このように今回わしは恐ろしい目に会いました。
幸いにも刺されたのがわしではなかったのでよかったのですが、いきなりこんな状況に陥ってしまったら誰でも混乱してしまうと思います。
なのでこれから夏にかけてスズメバチに遭遇する人も増えるだろうと、今回スズメバチに刺された時の対処方法をまとめてみたいと思います。
夏休みなどの行楽シーズンでこれから山や川に行くという方は、是非覚えておいてください。
刺されたスズメバチの種類を覚えておこう
キイロスズメバチ
チャイロスズメバチ
ツマグロスズメバチ
クロスズメバチ
スズメバチは、スズメバチ科スズメバチ亜科に属する昆虫のことです。
腹部に強烈な毒針を持っていて人間への攻撃性も非常に高いことから、
毎年夏から秋にかけてのスズメバチが活発になる時期には多数の刺傷事故のニュースを耳にします。
年間に10~20人程度の方がこのスズメバチによって亡くなっており、
これは国内ではクマ、ヘビ、サメなんかより遥かに多い数字です。
つまりスズメバチは日本で最も人間にとって危険な生き物と呼んでも過言はありません。一口に「スズメバチ」といっても様々で、日本だけでも16種類のスズメバチが生息しています。
引用元 : スズメバチ −危険生物 MANIAX−
こうしてスズメバチについて調べて見ると、結構多くのスズメバチがいるんだね(;´∀`)
全てを覚えることは不可能ですが、覚えれるなら覚えておきましょう。
なぜなら今回、親方が刺されてクリニックに行った時、まず困ったことは、刺したハチが本当にスズメバチかわからなかったからです。
病院で診察を終えた親方は、右手を抑えて痛々しい姿でわしの前に現れた。どうやら全身5カ所を刺されたらしく、事情を説明するとすぐに注射を打たれたらしい。
親方「おい、俺が刺されたハチってホントにスズメバチだったか?」
わし「いや、俺も慌ててたんで確証はないっすけど、スズメバチみたいでしたよ(;´Д`)」
親方「まじかよ。スズメバチだったら笑い事じゃないって、先生に言われちゃったよ(-_-;)」
そう、
とっさのことでハチに襲われたことにパニックになってしまい、親方を刺したハチが本当にスズメバチかどうか確認が取れず、病院に行っても先生の質問にしっかり答えられませんでした。
そうこれが大問題。
この時は一応アレルギー反応を抑える薬は打ってもらいましたが、刺したハチがどんなハチだったかわからないと病院に行っても治療のしようがないのです。
だから、刺されたハチが実際にどんな種類だったか必ず確認しましょう。
今回の場合、わしは殺したハチをその時ケータイで撮っておけばよかったと後で後悔しました。
なので刺されたハチが周囲に一匹でもいたら、慌てずにそのハチの姿を写真に収めておくと良いと思います。
もちろんそんな余裕がなければ一目散に逃げてください。
遭遇したハチがもし本当にスズメバチだったら大変に危険だからです!
スズメバチの発生場所を覚えておこう
ハチは主として、山林や農村部に多く生息している。
住宅の庭の木、植え込みや玄関の軒下、側溝の蓋の裏など雨の当たらない暖かい処に巣が作られる。
樹木は手入れをして風通しを良くしないと蜂の巣が出来る。
高いところにある蜂の巣は刺激を受けないので無理には取らなくても良い。
一人で山に行かない。 地面に蜂の巣があることもある。
蜂の巣に近づかない。
特に、巣から10M以内には近づかない。
巣から5M以内は特に危険。
今回は古い日本家屋にハチがいたのですが、やはりこうした家には知らない間にハチが巣を作っていることがあるというので注意が必要です。
ハチを見つけた時の対処法
①まず近づかないこと
これはどんな危険生物にもいえる当たり前のことです。
「そんなこと言われるまでもないわ!」なんて思うかもしれませんが、危険なものには近づかないこと、それが危険を避ける上で当たり前かつ一番大事なことなのです。
まずは蜂の巣がありそうなところに立ち入らないこと。
舗装された道路を歩けば絶対安全なんてことはいいませんが、
無駄に獣道や茂みに入れば知らず知らずのうちに彼らの巣の近くを歩いてしまうことも。
彼らは巣に近づくものに対しての警戒心が非常に強いので、攻撃を受けてしまう可能性が高くなります。
特に夏の終わりから秋にかけてはコロニーが一番大規模になっているので集団攻撃を受ける可能性もあって大変危険です。
また、こちらから接近しない心得も大事ですが、接近させない心得も大事です。
スズメバチは食べ物やジュースの甘い匂いに惹かれてやってきます。
飲みかけの缶ジュースの中に知らない間にスズメバチが入っていて、唇を刺されたなんて事故も過去に存在します。
バーベーキューやピクニックなどでは、長い時間食べ物を放置しない、ジュースなどは蓋の出来る入れ物を選ぶ、などちょっとした心がけでリスクを減らすことができます。
あと意外かもしれませんが香水なんかもNGです。
スズメバチの好む匂いは人間が好む匂いと非常に近いらしいです。
良い匂いで異性を呼び込むのもいいですが、なにも蜂まで呼び込まなくてもいいと思います。
アウトドアのときぐらいは香水は控えましょう。
もしかしたらアナタの家にも巣があるかもしれません。
最近は都会でもスズメバチが巣を作っていることもあるというので見かけたら絶対に近寄らないようにしましょう。
②スズメバチを発見したら
まず遠距離で発見してスズメバチがこちらを意識していない場合。
距離を保ちつつゆっくりとその場を立ち去りましょう。
余裕があればスズメバチが飛び去っていく方向もチェック。その先に巣がある可能性が高いです。
次にスズメバチがこちらを意識した飛び方をしている場合。
妙にこちらのまわりを徘徊するように飛んだり、こちらを見たまま空中で止まった状態だったり。
この場合は自分がスズメバチの巣に接近してしまっている可能性が高いです。
さらにカチカチッというアゴを鳴らす警告音が来たらもう完全にイエローゾーン。身をゆっくりとかがめて蜂とは逆のほうへ立ち去ってください。
しばらく蜂が後をつけてくることもありますが、刺激さえ与えなければ大丈夫です。
絶対にNGなのは、手で払って攻撃したり、大声を出したりすること。道具を振り回すのもダメです。
巣を守っている彼らには「逃げる」という選択肢はありません。
無駄な刺激を与えれば確実に針を立ててこちらに襲い掛かってきます。
もし、あなたの家に巣があったら、すぐにでもハチを駆除する業者を呼んでください。
間違っても自分で駆除しようなんて思わないことです。
わしの場合、
荷物を取りに行くためと、天井のフタを閉めるためにハエたたきと殺虫剤持参で部屋に突撃してしまいましたが、いま思い返すと大変危険な行為だったと思うので、絶対にやめましょう!
はい!もう二度としません!(; ・`ω・´)

刺された時の対処法
③もしも刺されてしまったら
どんなに対策をしていても不幸な事故で刺されてしまうこともあるでしょう。
その毒性による症状と処置の解説をしておきます。
しかしその前に、まず自分の身の安全を確保してください。刺した蜂はまだそばにいませんか?スズメバチはミツバチと違って何度でも刺します。
また、蜂の毒針からは仲間に警戒信号を送るフェロモンも分泌されているので、その場を離れて安全を確保してください。
次に症状。刺された箇所がすぐに大きく腫れあがり、熱を持って激しく痛みます。
部位によっては気持ち悪いぐらいにパンパンに腫れあがってしまうことも。
単体の蜂による毒だけで死亡という例はほとんどありませんが、集団に刺されて傷が数十箇所に登る場合や
アナフィラキシーショックを起こした場合は死に至ることもあります。実際に命を落としている方が毎年20人近くいます。
処置としては、刺された箇所を指でつまんで毒を外部に押し出してください。
これが早ければ体内に回る毒の量を最小限に抑えることができます。
このとき口で吸い出すのは危険ですのでやらないでください。
口の中の自分では自覚のないような小さな傷からでも毒が体内に侵入する場合があります。
そして冷たい流水で傷口を洗い流しながら冷やします。
所持しているなら抗ヒスタミン軟膏、ステロイド剤、タンニン酸水を塗布。これで自分でできる処置は終了です。あとはすみやかに病院へ行って診断を受けてください。
楽しい行楽の最中などに刺された場合、みんなに迷惑をかけたくないという思いで無理をしがちですが、すぐに引き返して病院で診てもらい、帰宅して静養してください。そのまま帰らずに遊んでアナフィラキシーショックでも起こしたら迷惑どころの騒ぎではなくなってしまいます。
今回刺された親方自身、近くのクリニックで注射を一本打ったらもう大丈夫だろうと、自分で車を運転して帰ろうとしていました。
それは大変危険なので辞めてもらい、救急車を呼んで近くの大きな病院まで搬送してもらうことにしましたがw
親方自身恥ずかしがって救急車を呼ぶことを固辞してましたが、
なにかあった後では遅いので
嫌がる親方を無理矢理乗っけて大きな病院まで行ってもらいましたw
アナフィラキシー(全身症状)が疑われる場合、即時に病院へ行くことが必要です。
救急車を呼ぶこともためらわないでください。
アナフィラキシーとはハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる、急性のアレルギー反応のひとつです。
花粉症などは、同じアレルギー反応とはいえ症状が現れる部位が鼻など限定的ですがアナフィラキシーは全身に症状が現れることを特徴とします。
ハチ毒に対するアレルギー反応はさまざまですが、共通するのは発汗・吐き気・頭痛・腹痛・蕁麻疹など刺された場所以外に全身的な症状がでることです。顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ等でも注意してください。
そして、命にかかわるような激しいアレルギー反応をアナフィラキシーショックといいます。
応急処置として気道の確保や人工呼吸が必要な場合があります。血圧が下がったり、意識を失うことがあります。
年間、30人から多い年で70人ほどがハチに刺されて死亡していますが、その多くがアナフィラキシーショックによるものと思われます。アナフィラキシーによる死亡例の多くは刺されてから1時間以内死亡がおきています。
ハチ毒によるアナフィラキシーの反応は刺されてから数分から15分以内に起こるといわれています。早急な対処が必要です。
また、アナフィラキシー反応は一度収まってから再度起こることもありますので注意してください。
今回の現場は、家から高速を使って来ていたので、帰り道にそのままアナフィラキシーショックで事故でも起こしたらいたら大変と思い、今回救急車を呼びました。
皆さんもハチに刺されても注射一本打てば大丈夫と思わずに、必ず近くの大きな病院で診てもらってください。
その時、前述したとおりどんなハチに刺されたのかを知っておくことが大切です。
本当に恐ろしいアナフィラキシーショック
④アナフィラシキーショックについて
蜂に刺されて死亡した件のほとんどはこれによるものです。
簡単に言うと、毒に対して免疫が過剰に反応してしまって激しいアレルギー反応が出てしまうというもの。
一度スズメバチに刺されたことがある人がもう一度刺されたときにまれに起こる症状です。
めまい、嘔吐、下痢、呼吸困難、全身じんましん、顔面蒼白などの症状を引き起こして最悪の場合は死に至ります。
可能性は低いですが、これらの症状が出ていないかは必ず気にしてください。
もし怪しいと思ったときには迷わず救急車を呼びましょう。
今回、親方を病院に搬送するまでアナフィラキシーの症状は出ていませんでしたが、注射を打ったとしても一時的に効果を抑えているだけだと言います。
なので油断せず大きな病院でしっかりと診察してもらうのが良いと思います。
間違った対処方法・その他
①刺された傷に「小便をかけると良い」ってのはデマ!
昔から蜂に限らず、虫刺されには小便をかけるとよいという話を聞きます。
尿に含まれるアンモニアが毒の成分に働きかけるとのことですが、毒液の分析がしっかりされていない頃に流行ってしまった全くのデタラメです。
そもそも小便にはアンモニアそのものはほとんど含まれておらず、アンモニアを得たければ時間をおいて小便中の尿素を細菌に分解されなければいけません。
②蜂は黒い色を攻撃してくるこれは本当です。
白色が安全って意味ではありませんが、黒色が危険なのは確かです。
蜂が黒色に対して何を思って攻撃性を高めるのか理由ははっきりしていません。
天敵であるクマの体色が黒であるからだとか、哺乳類の弱点である目鼻の色だからだとか、説はいろいろあるみたいですが。
とにかく薄い色の帽子や服などで露出を少なくすればハチの攻撃性を少しは抑えられるってことは間違いないそうです。(※白い服でも刺されるときは刺されます)
③「蜂は夜なら安全!」は半分デマ「蜂は夜目が利かないから夜に巣を駆除すれば安全!」
そういって素人が蜂の巣を駆除しようとしたのを止めたことがあります。
スズメバチが夜目が利かない?
あんな真っ暗な巣穴の中に住んでいる生き物に対して、どうしてそういうことを言えるのか(笑)
そりゃあ昼よりは見えないだろうし行動も活発ではないでしょう。
しかしそれだけの話。
昼間より危険性は下げられますが、とても安全とはいえませんのでご注意を。
さすがにションベンまでかけませんでしたが、今回作業を行っていた親方の服装は黒でした。
こういう仕事をする人は作業をする際によく汚れてしまうので、普段から汚れを目立たせないように黒い服装で作業をする人が多いんです。
わしは今回、紺色だったのでまだよかったかもしれませんが、それでも危ないので、皆さんも行楽シーズンで出かける際は明るめの服装でお出かけください。
皆さんも、もし万が一ハチに刺されたら、慌てず必ずそのハチの種類を確認しましょう。
それが九死に一生を得るコツかもしれません。
さらに詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
【死亡回避】スズメバチに刺されたら絶対にすべきこと - NAVER まとめ
*1:10畳くらいまでなら100Vまで使えることがある