天皇陛下、「生前退位」の意向示される

07/13 21:24
天皇陛下が、天皇の位を、生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を示されていることがわかった。
82歳の陛下は、現在、体調に大きな問題はなく、天皇として、国事行為や数多くの行事などに臨まれているが、政府関係者によると、生前に天皇の位を皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を、以前から周囲に示されていたという。
陛下は、7年前の記者会見で、ご自身のあり方について、「日本国憲法にある『天皇は、日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴』であるという規定に心を致しつつ、国民の期待にこたえられるよう願ってきました」と述べられた。
一方で、2015年の会見では、「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と明かされている。
こうした発言から、ご自身の年齢をふまえ、憲法に規定された「象徴」としての務めを、より十分に果たせる人が、天皇の職務に臨むことがふさわしいと考えられたものとみられる。
日本では、明治時代以降、天皇の「生前退位」はなく、皇室に関する制度を定めた「皇室典範」にも、天皇の退位に関する規定はない。
こうしたことから、今後、法律の改正も含めた、さまざまな議論につながっていく可能性があり、陛下の示された「生前退位」の実現には、数年の時間がかかるものと考えられる。

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