こちらの2記事
「HPVワクチン接種後10人に1人が救命救急を受診(カナダにて)」
【補足説明】HPVワクチン接種者の10%が救命救急受診(カナダ)
で取り上げた論文に対して既に反論されている方(こちら)がいました

■引用ここから■
するとカナダで早朝・夜間・週末の時間外外来を受け付けるのは主にEmergence Department (ED)。つまり時間外で医師に見てもらおうとすればEDにいくことに。<中略>アルバータでは、10-14歳の人の総数11万人中、37-43%の人が年間に一度はEDを訪れている。このうち一部は多数回訪問者。接種から42日間で1回訪問する人がその程度いるのは全く不思議ではないとのこと。
■ここまで■

■以下、私の考察■

まず、焦点となっている論文より再度引用すると「19,351 had an ED visit within 42 days of immunization. 」とあることから19,351は人数と分かる
(文脈から19351は19351 femalesまたはwomenの略だからだ、重複があるなら「There is 19,351 ED visits within 42 days 」のような表現になる。)

つまり接種者のうち約10%が42日以内にED受診しているのは間違いない

Tsuyoshi Miyakawa氏の話で出てくる「このうち一部は多数回訪問者。」だがこれの元データがこちらからダウンロードできるPDFの2ページ目にある。

こちらを見ると多数回訪問者(常習利用者)の割合は低年齢ほど低く、18歳以下で7.0%とある。

Tsuyoshi Miyakawa氏の主張に具体的な数字を当てはめて書くと「カナダの少女の10%が42日以内にED受診は当たり前。特にカナダでは多数回利用者が多く、18歳以下では7%が多数回利用者である。その結果1年間で37~42%の少女がEDを受診をすることとなる」と書き直せる。

そして氏の主張を計算してみると辻褄があわなくなる

計算式)エクセルのセルに下記の式をいれてください。
=1-(1-0.1*(1-0.07))^(365/42)
「42週で10%がEDを受診、ED受診者の7%(全体の0.7%)が多数回利用者」と仮定したとき、1年間のED受診経験者の割合を求める(近似)式


氏の前半の主張通りに計算すると37~42%でなく57%前後にならないとおかしい。

何故おかしいのか?何故氏の主張で辻褄が合わないのか?
それは氏の書いた情報・推論に誤りがあるからだ。


「7%」や「37%~42%」は公式の数字なので誤りではない。

つまり氏の主張「接種から42日間で1回訪問する人がその程度いるのは全く不思議ではないとのこと」が不思議どころか異常だからである。






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