宇都宮氏、撤退「１００％ない」も条件次第で鳥越氏支援の可能性

　ジャーナリストの鳥越俊太郎氏（７６）が１２日、都内で会見を開き、東京都知事選（１４日告示、３１日投開票）への立候補を表明した。これを受け、民進、共産、生活、社民の４党は同氏を野党統一候補として推薦することで合意した。

　元日弁連会長の宇都宮健児氏（６９）は１３日夜、都内で野党４党が統一候補として鳥越氏の推薦を決定したことについて、「鳥越さんは都政についての考えは持たれていない。今の段階では、引き下がる考えは１００％ありません」と述べ、出馬の決意は変わらないことを強調した。

　討論会前には都内ホテルで鳥越氏と会談。その際には「支援してくれている仲間が納得できる対応を取りたい」と話した。自身の後ろ盾がなくなったため、候補者調整を念頭に置いた発言とみられる。

　関係者によると鳥越氏が公約で宇都宮氏の政策を盛り込むなどすれば、出馬を断念する可能性がある。民進党の枝野幸男幹事長は「（宇都宮氏の取り下げを）期待している状況。大局的な見地からご判断いただけるとありがたい」とした。