【コラム】日本は中国にどんな目に遭わされてきたのか

【コラム】日本は中国にどんな目に遭わされてきたのか

 日本の安倍首相は大きな器ではない。交友は幅が狭く、風ぼうは線が細く、考えは偏っている。うまく行っていたアベノミクスも壁にぶつかった。それにもかかわらず、衆参両院を掌握した。一人で成し遂げたわけではない。弱い野党のアシストがなければ、こうしたことにはなっていなかっただろう。日本の第一野党・民進党の前身は民主党だ。7年前に自民党を抑えて政権交代に成功、4年間にわたり日本を率いた。だが、今は党の勢いが当時の半分にもならない。

 民主党政権は二つの出来事がきっかけで倒れた。大きかったのは2011年に日本の東北地方を襲った大地震の余波だ。当時、現場を1週間取材して「日本には政府がない」と感じた。都市には物資があふれていながら、被災者たちは食事を抜かなければならないありさまだった。民主党が崩れたもう一つ理由は、東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)を舞台に、中国との間で繰り広げられた領有権争いだ。民主党は大地震の時に国民の命を守れなかった。領有権争いでは国民の自尊心を損なった。

 当時の中国の反応は激しかった。反日デモ隊が中国の街頭を埋め尽くした。暴徒が日本人を襲い、日本製の車を壊し、日本の工場を燃やした。中国に進出した日本の工場の生産・販売が一気に半減した。破たんする企業も出た。日本国内にも余波が押し寄せた。中国政府は日本製自動車の輸入と産業資源の輸出を封鎖した。国営企業は日本に注文した製品の受け取りを拒否。観光客の足も途切れ、3カ月間で日本の航空会社は5万2000席のキャンセルを出した。

 韓国は心情的に日本の味方をしない。独島(日本名:竹島)問題を抱えているため、領土問題ではなおさらだ。しかし、この時は違っていた。日本を通じて中国の真の顔を知っていたからだ。

鮮于鉦(ソンウ・ジョン)論説委員
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