中国 南シナ海島々の領有権改めて主張
k10010593691_201607131216_201607131217.mp4
南シナ海を巡る国際的な仲裁裁判で、管轄権の主張に法的根拠がないという判断が示された中国政府は13日、南シナ海に関する白書を発表し、中国は2000年にわたって活動してきた歴史があるとして南シナ海の島々は中国固有の領土だと改めて主張しました。
南シナ海を巡り、フィリピンが申し立てた国際的な仲裁裁判で裁判所は12日、中国が主張する南シナ海のほぼ全域にわたる管轄権について「中国が歴史的な権利を主張する法的な根拠はない」などと判断を示し、フィリピンの主張を全面的に認めました。
これを受けて中国外務省は13日午前、北京で記者会見を開き、南シナ海に関する政策や立場を説明する白書を発表しました。50ページにわたる白書のなかで中国政府は、中国の人民は南シナ海の島々をもっとも早く発見して命名し、2000年にわたってここで活動してきた歴史があり、大量の歴史文献や資料がそれを証明しているとして、南シナ海の島々は中国固有の領土だと改めて主張しています。そのうえで、仲裁裁判はフィリピン政府が一方的に申し立てたものだと批判しています。
記者会見した劉振民外務次官は「仲裁裁判は違法で、その判断は受け入れない」と中国政府の立場を強調したうえで、先月末に発足したフィリピンのドゥテルテ新政権とのあいだで直接対話を行うことで事態を打開したいという考えもにじませました。
これを受けて中国外務省は13日午前、北京で記者会見を開き、南シナ海に関する政策や立場を説明する白書を発表しました。50ページにわたる白書のなかで中国政府は、中国の人民は南シナ海の島々をもっとも早く発見して命名し、2000年にわたってここで活動してきた歴史があり、大量の歴史文献や資料がそれを証明しているとして、南シナ海の島々は中国固有の領土だと改めて主張しています。そのうえで、仲裁裁判はフィリピン政府が一方的に申し立てたものだと批判しています。
記者会見した劉振民外務次官は「仲裁裁判は違法で、その判断は受け入れない」と中国政府の立場を強調したうえで、先月末に発足したフィリピンのドゥテルテ新政権とのあいだで直接対話を行うことで事態を打開したいという考えもにじませました。
官房長官「裁判所の判断に従うべき」
菅官房長官は午前の記者会見で「今回の裁判所の判断は、国連海洋法条約にもとづく最終的なものであり、当事国を法的に拘束するものだ。中国およびフィリピンは、今回の判断に従う必要がある。当事国は、今回の判断に従って紛争の平和的解決に向けて努力することを強く期待したい」と述べました。
そのうえで「南シナ海を巡る問題は、地域の平和と安全に直結し、わが国を含む国際社会の極めて高い関心事項だ。わが国としては引き続き、南シナ海における法の支配の貫徹に向けて、関係国との協力を強めていきたい」と述べました。
そのうえで「南シナ海を巡る問題は、地域の平和と安全に直結し、わが国を含む国際社会の極めて高い関心事項だ。わが国としては引き続き、南シナ海における法の支配の貫徹に向けて、関係国との協力を強めていきたい」と述べました。