古墳時代のよろい着た人骨 初の本格的修復へ 群馬

古墳時代のよろい着た人骨 初の本格的修復へ 群馬
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全国で初めて、群馬県渋川市の遺跡で見つかった古墳時代のよろいを着た男性の骨について、群馬県は、よろいなどにさびやひび割れが目立つことから、初めて本格的な修復作業をすることにしました。
渋川市の金井東裏遺跡では、平成24年に全国で初めて古墳時代のよろいを着た男性の骨やかぶとなどが見つかり、県では榛名山が噴火した際、火砕流に巻き込まれたとみて専門家の検討委員会を設置し調査を進めています。
群馬県は、よろいやかぶとにさびが付着しているほか、一部にひび割れがあることから、本格的な修復作業を初めて行うことにしました。よろいなどは、今月7日に専門家がいる奈良県内の元興寺文化財研究所に向けて運び出されていて、今後、さびや細かい汚れを取り除いたり、ひび割れ部分を修復したりして、来年3月までに修復作業を終える予定です。
群馬県埋蔵文化財調査事業団の大木紳一郎専門調査役は「1500年前のよろいを半永久的な状態に修復して、今後の調査に生かしたい」と話しています。群馬県では、修復が終わったあと、一般公開を予定しているということです。