07月12日 18時57分
廃棄処分されるはずだったカレーチェーン店のビーフカツを、食品として転売していたなどとして、愛知県の処理業者の会長ら3人が食品衛生法違反などの疑いで逮捕された事件で、処理業者の会長がこれまでの調べに「金もうけのためだった」と説明していたことが警察への取材で分かり、警察は詳しいいきさつを調べています。
ことし1月、カレーチェーン店・CoCo壱番屋を展開する壱番屋が異物が混入したおそれがあるとして廃棄処分を委託したはずの冷凍のビーフカツが愛知県内のスーパーで販売されているのが明らかになりました。
警察は愛知県稲沢市の廃棄物処理業者・ダイコーの会長、大西一幸容疑者(75)が4万枚のカツの廃棄を委託されながら3万6000枚余りを、食品として岐阜県羽島市のみのりフーズに転売していたとして、食品衛生法違反の疑いで逮捕しました。
さらに、みのりフーズの元経営者、岡田正男容疑者(78)ら2人については、商品価値のないカツを卸売業者に販売し代金をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、調べに対して大西容疑者は容疑を認め、これまでの任意の調べでは「金もうけのためだった」と説明していたということです。
一方、岡田容疑者は「販売したことは間違いないが、だましてはいない」と容疑を否認しているということです。
警察はダイコーが壱番屋からカツの処分費用をだまし取っていた疑いもあるとみて詳しいいきさつを調べています。
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