12日
22時16分
1分24秒

オランダ・ハーグの仲裁裁判所、中国の南シナ海“主権”認めず

 中国による南シナ海の海洋進出をめぐり、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は中国の主権を否定する判断を示しました。

 南シナ海で九段線と呼ばれる独自の境界線を掲げほぼ全域の主権を主張する中国に対し、フィリピンは3年前、国際法に違反しているとして仲裁裁判所に提訴していました。判決で裁判所は九段線について、中国が歴史的権利を主張する法的根拠がないと中国の主張を退けました。

 また、中国が実効支配をしているのは自然の島ではないとしてこれを根拠にEEZ=排他的経済水域を設定することはできないと結論付けました。そのうえで、フィリピンのEEZで中国はフィリピンの漁業や石油資源開発の権限を邪魔していると、ことごとく中国側の主張を否定しました。南シナ海で主権を主張してきた中国は、国際法上その根拠を失ったことになります。

 今回の仲裁裁判所の判断について、中国共産党の機関紙「人民日報」は習近平国家主席が「南シナ海諸島は古来から中国の領土で、南シナ海における領土主権と海洋権益はいかなる状況の下でも仲裁裁判所の裁決の影響を受けない」と強調したと報じました。また、「この仲裁裁決に基づくいかなる主張や行動も受け入れない」と述べたとしています。(12日20:49)

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更新日時:7月13日 9時2分

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