南シナ海領有権問題 ハーグにある仲裁裁判所「法的根拠なし」
07/12 19:08
南シナ海の領有権問題をめぐり、中国の主張が国連海洋法条約に違反するとして、フィリピンが起こした国際仲裁手続きで、オランダ・ハーグにある仲裁裁判所は12日、フィリピンの主張を認め、中国が条約に違反しているとの判断を示した。
裁判所は、中国が、南シナ海で主張する「九段線」という独自の境界線について、「歴史的権利を主張する法的根拠はない」としたほか、スプラトリー諸島は法的に「岩」であって、排他的経済水域や大陸棚を構成しないと判断した。
さらに、中国船によるフィリピンの船舶への接近について、「重大な衝突・危険のリスクを作り出していて、中国は、国際海洋法条約に違反している」などと判断した。
これを受けて、日本政府・岸田外相は、「この仲裁判断は最終的なものであり、紛争当事国を法的に拘束するもの」と述べて、中国をけん制した。
裁判所は、中国が、南シナ海で主張する「九段線」という独自の境界線について、「歴史的権利を主張する法的根拠はない」としたほか、スプラトリー諸島は法的に「岩」であって、排他的経済水域や大陸棚を構成しないと判断した。
さらに、中国船によるフィリピンの船舶への接近について、「重大な衝突・危険のリスクを作り出していて、中国は、国際海洋法条約に違反している」などと判断した。
これを受けて、日本政府・岸田外相は、「この仲裁判断は最終的なものであり、紛争当事国を法的に拘束するもの」と述べて、中国をけん制した。