廃棄カツ不正転売 壱番屋から約30万円受領

廃棄カツ不正転売 壱番屋から約30万円受領
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廃棄処分されるはずだったカレーチェーン店のビーフカツを不正に転売したなどとして愛知県の処理業者の会長らが逮捕された事件で、処理業者の会長がカレーチェーン店側から処分の費用として30万円近くを受け取っていたことが警察への取材で分かりました。警察はこの費用をだまし取った疑いがあるとみて捜査しています。
愛知県稲沢市の廃棄物処理業者「ダイコー」の会長、大西一幸容疑者(75)は、カレーチェーン店を展開する「壱番屋」から、異物が混入したおそれがあるとして4万枚の冷凍のビーフカツの廃棄を委託されながら、岐阜県の食品関連会社「みのりフーズ」に3万6000枚余りを食品として転売したとして、12日、食品衛生法違反の疑いで逮捕されました。

大西会長は逮捕前の任意の調べに対し、「金もうけのためだった」と話していたということで、「壱番屋」から処分を委託された際、30万円近くを受け取っていたことが警察への取材で分かりました。さらに、転売先の「みのりフーズ」からは109万円を受け取っていたということです。

警察によりますと、大西会長は「壱番屋」に対し、「カツはすべて堆肥にした」とうその説明をしていたということで、警察は処分費用の30万円近くをだまし取った詐欺の疑いがあるとみて捜査しています。