「人が環境をつくり、環境を人をつくる」という言葉を思い出します。
Interactive Architecture Labは環境、空間、建築といった人間の暮らしのインターフェースとなるものをインタラクティブやロボット、センシング等で新たに生み出していこうと研究するラボ。彼らの新たなプロジェクトとして発表されたショートムービー「Fabricating Performance」。そのコンセプトは、デザインにおける相互交換のような作用なんだそう。
動画では、ダンサーの動きをマシンが追跡して、振り付けに沿って曲げられたCNC(訳注:コンピュータ数値制御)パイプが徐々に組み立てられていきます。そうしてパイプのオブジェクトが設置されると、彼女の振り付けにも影響を及ぼしているのがわかります。
このことをもっと抽象的に理解しようとすると、「人間は空間と相互に作用しあっていて、スタイルは空間を定義するということ、さらに空間のなかに新しいオブジェクトが入ってくると、人間はこれまでとは異なるように振る舞う」といえます。
研究チームは、このショートムービーで建築空間とダンスパフォーマンスの関係性を描写していて、これらふたつの異なるアートの関係性を分析することは新たな見識やインスピレーションとなることを示唆しているようです。この動画は、ポルトガルの首都リスボンで今月開催された「Architecture InPlay Conference」でも紹介されました。
source: Laughing Squid
Carli Velocci - Gizmodo US[原文]
(Rina Fukazu)