THAAD:北朝鮮が重大警告「無慈悲な雷が落ちる」

朝鮮人民軍総参謀部砲兵局名義でTHAAD配備を批判

 韓国と米国が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍配備を発表した3日後の11日、北朝鮮が初めて反応を示し「無慈悲な雷が落ちる」と警告した。

 北朝鮮は11日、朝鮮人民軍総参謀部砲兵局名義の「重大警告」を発表し、その中で「南朝鮮(韓国)でTHAADが設置される場所と位置が決まったその瞬間から、それを徹底して制圧するため物理的対応措置が実行に移されるだろう」「南朝鮮かいらいは無慈悲な雷を自ら招く自滅の悲惨な末路を自分から引き寄せることになる」などと脅迫した。

 またTHAADについて北朝鮮は「軍事的効用性が十分に検証されておらず、強力な高出力電波により人命被害を招来する未完成のシステムだ」と批判した。韓国軍は「THAADは北朝鮮の核兵器やミサイル攻撃に対する防衛用であり、レーダーも探知距離が短い」と説明しているが、北朝鮮はこれに対しても「詭弁(きべん)」「世論操作」「無理な主張」などとレッテル貼りしている。

 北朝鮮がこれら一連の「重大警告」を発表した狙いは、韓国国内での対立をあおることにありそうだ。THAAD配備の候補地とされる地域ではすでに反対集会が開催されるなど、韓国国内では混乱の兆しが出始めている。そのような中、北朝鮮は住民の不安をあおり立て、韓国国内全体で一層の対立や混乱を起こそうと考えている。ちなみに北朝鮮が総参謀部砲兵局名義で声明を発表するのは今回が初めてだ。

 韓国国防部(省に相当)の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は「北朝鮮が今後も盗っ人たけだけしい主張や分別のない妄動を繰り返すのであれば、韓国軍の断固とした強力な対応に直面するだろう」「北朝鮮は韓半島(朝鮮半島)の平和と安全を破壊するのが誰であるかはっきりと認識し、これまでの挑発的行動についてまずは謝罪すべきだ」などと反論した。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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