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古典を勉強していて思うことがあります。
chielien_5ce7ee6e51ee5ede6528d5cさん
2016/7/1221:48:12
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2016/7/1223:39:56
管見によると、日本で《貞操観念》を称揚したり、女性の《処女》か《非処女》かに拘泥したりするようになったのは、いわゆる《恋愛》についてと同様、明治維新を迎えてから以降のことのようです。
たとえば、有名な「貞女二夫に見(まみ)えず」という《貞操観念》を女性が強請されるようになったのも、明治時代になってからのことでして、江戸時代までの日本人は、男女ともに結婚生活やセックス・ライフに限っては、現代人ほどには目くじら立てて《貞操観念》や《処女の純潔》に固執したり、《非処女》だという理由だけで忌避、嫌悪することもなかったようです。(下記参照)
http://www.geocities.jp/michio_nozawa/03episode/episode22.html
で、北村透谷が『処女の純潔を論ず』にて、
>もし黄金瑠璃真珠を尊としとせば、処女の純潔は人界に於ける黄金瑠璃真珠なり
と《処女の純潔》を最上級の言葉で讃美し、それにつけても、
>悲しくも我が文学の祖先は処女の純潔を尊とむことを知らず
と悲憤慷慨したのは、明治もようやく25年目を迎えてからのことです。
(※ もっとも、彼の場合、妻子がありながら、奉職していた明治女学校の生徒と問題を起こし、職を辞していますが。)
当時は、いかに早く、古色蒼然とした、旧時代的な《色》、《恋》から脱却し、いかに早く西洋で讃美されている、舶来文化としての《恋愛》の観念を自家薬籠中に収め得るかをめぐり、多くの西洋かぶれ、西洋崇拝の知識人、文化人たちが先を争っていたわけです。
それにしても、確たる自我・アイデンティティを持たない日本人の、こういう欧米崇拝、舶来コンプレックス、権威主義、他律性、排他性については、われわれ現代人にもしっかり受け継がれていると言えるかもしれませんね。
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