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『ソイレント・グリーン』のチラシ、前売り半券、パンフです。




『ソイレント・グリーン』
解説:2022年、爆発的な人口増加と環境汚染に見舞われたニューヨーク。合成食品ソイレント・グリーンの製造会社社長が殺された事件を捜査する警官は、背後に食糧危機打開のための政府の陰謀がある事を知る……。


 
 
 
私が洋画に興味を持ち始めた1977年頃(私は小学校高学年)、ちょうどテレビの洋画劇場では1970年代中盤以降の洋画がよく放送されていた。
ちょうどその頃の世の中って、みんなノストラダムスの予言が頭の隅にあったりしたので、世紀末に人類が滅びるんやないか?って、散々ビビらされていた時代でね。
映画の世界でも、近未来の人類の危機を憂うような作品がたくさん制作されていました。
ちょうど今現在の私たちの時代を予測した作品が実に多かった。
「人類は猿やロボットに支配されているよ。きっと」とか、「2001年には宇宙旅行が可能だ」とか、「タイムスリップが可能になっとるで」とかね・・・。
私はその数年後の1980年代に社会で出るわけですが、まさかその時代に稼いでいた金額よりも、今の給料の方が安いやなんて、どう転んでも想像できなかったですわ(超爆)・・・。
 
名優チャールトン・ヘストンは、そんな1970年代の大作映画の顔だった。
『猿の惑星』や、人類最後の男を演じた『オメガマン』とかに出演し、近未来の深刻な食糧難を描いた『ソイレント・グリーン』という作品も面白かった。

ウチは貧乏やったんで、1975年に広島カープが赤ヘル旋風を巻き起こして初優勝したときも、我が家のテレビは白黒やったんでヘルメットの色なんて関係あらへん(超爆)・・・。
プロレス中継で猪木とタイガー・ジェット・シンが流血して戦っていても、そんなにグロくなかった。テレビ中継に色がないもんで(汗)・・・。
ちょうどウチのテレビが大人の事情でカラーになった頃に、この『ソイレント・グリーン』という作品を見て印象に残った。クライマックスがめっちゃグリーンやったんで(笑)・・・。
 
2022年、人口増加による環境汚染により、貧富の格差が広がり、本当の野菜などの食品は、家具のように人間が飾られているという裕福層の人間しか口にできない。
貧民層の人間は、合成食品ソイレント・グリーンという政府の支給食品で生きながらえていた。
そのソイレント・グリーンの製造会社社長(ジョゼフ・コットン)が殺された。
事件を捜査する事になったソーン刑事(チャールトン・ヘストン)は、政府がひた隠す驚愕の事実を知ってしまう・・・というお話。
 
ソーンはソルという老人と同居しているんですが、ソルは「ホーム」という安楽死施設を経由して死んでしまう。その事を通じてソーンが知ってしまったソイレント・グリーンのからくりは、それなりにショッキングなものでした。

この記事を書いている現在は2016年なんで、今から8年後の未来を描いた『ソイレント・グリーン』という作品。世の中、いつ何が起きても不思議ではないので、『ソイレント・グリーン』という作品のような食糧難の時代が本当にやってくるかもしれません。
実際に貧富の格差は広がり、以前は安かった食材が絶滅の危機に瀕していたり、また、食の安全も守られていませんからね・・・。
 




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2022年、貧民層の人間は政府が支給するソイレント・グリーンという加工食品によって生きながらえていた。
そのソイレント・グリーン社の社長が殺害された。
ソーン刑事(チャールトン・ヘストン)は,同居老人ソル(エドワード・G・ロビンソン)の協力を得て、事件を調査する事になる。
職権乱用で手に入れた自然食品を、ソルに振る舞うソーンなんですが、調査は妨害に遭い、挙句の果てに殺されそうになる。






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この作品で描かれる貧富の格差は極端。
自然食品は特権階級の人しか口にできないし、そんな特権階級の人々の家には家具のごとく美女(リー・テイラー・ヤング)が配置されている(笑)・・・。
リー・テイラー・ヤングは一時期ライアン・オニールの奥さんやった人ね。べっぴんです。






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ソイレント・グリーンの秘密を知ったソルは、「ホーム」と呼ばれる安楽死施設で死を選ぶ。
ソルの遺言により、ソルの死後を追跡するソーン。
綺麗な映像に包まれ、ベートーベンを聴きながら逝ってしまうという「ホーム」の実態を知って驚くソーン。

おもいっきり脱線しますが・・・。
昔テレビの『プロポーズ大作戦』を見ていたら、ボケたおしてる素人に対して西川きよし師匠が、「お前、なかなかオモロイやないかい! エドワード・G・ロビンソンみたいな顔しやがって」って(爆)・・・。
チャールトン・ヘストンの名前を出す人はおるやろうけど、素人をいらうのにエドワード・G・ロビンソンの名前をスッと出した西川きよしという人・・・私は子供心に凄いと思いましたよ。








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殺し屋と格闘しながら、ソイレント・グリーン社の工場で、遂にソーンは究極の企業秘密を知ってしまう。
(ソイレント・グリーンは緑色のビスケットみたいなもの。だから工場の中は緑だらけというヴィジュアルが強烈)



ハイっ!
一応、ここからおもいっきりネタバレします。
観覧に注意してください。
















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見たまま(爆汗)・・・。
ソイレント・グリーンの原料は人間の死体だった。

この作品の監督は、『ミクロの決死圏』、『絞殺魔』、『トラ!トラ!トラ!』のリチャード・フライシャー。
あまりにも格差が広がりすぎると、特権階級の人間以外はゴミのように描かれるという・・・。
人の価値が異常に低いという未来を描いたこのお話は怖いですよ。
1973年の映画なんですが、当時はこういう奇抜なアイデアで人類に警鐘を鳴らすという秀作映画がたくさんあった。
現実に貧富の格差は広がる一方だし、これからはますます鰻とか牛タンが食えなくなるかもですね。

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駅前の不法駐輪自転車みたいにシャベルカーで
人間を排除していく未来が印象的だぁ。
まず中国がこうなりますな・・・
ひょっとしたら北朝鮮は人間を喰ってるかも。
だからアイツはあんなにブクブク肥えてるのか?

リー・テイラー・ヤング
『悪女のたわむれ』で裸で泳ぐ場面が懐かしい。

2016/7/12(火) 午後 5:19 GH字幕 返信する

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> GH字幕さん、毎度です。
帰宅してコメ欄ゼロならこの記事消そうと思ってました(爆)
一生懸命こさえた記事を消さずに済んで良かったですよ。
ちょっと宣材のイメージが強烈に先行した感がありますが、好きな時代の愛すべき映画です。
中国や北朝鮮はそんなの当たり前って感じが怖いですよね(爆)
「悪女のたわむれ」調べます。感謝。

2016/7/12(火) 午後 5:34 [ ゾンビマン ] 返信する

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1973〜1975年の日本はオイル危機、オカルトブーム、ノストラダムスの大予言や日本沈没がベストセラーでこの世の終わりも近いって不安を小坊の私でも感じてました(笑)

格差社会&食の安全にうるさい現在においてタイムリーな題材なのに何故これを最新技術でリメイクしないのか?と数年前から不満に思ってます。

地元では鰻は3年前の倍しますから土用の日はパスかな(泣)

2016/7/12(火) 午後 5:56 [ cremente ] 返信する

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> crementeさん、毎度です。
そうそう、特に1974年頃に一番ヤバいビビらし方をその世代の小学生はされてましたよね(超爆)・・・ネッシーにユリ・ゲラーもおるでよみたく(笑)・・・で、それがまた一番エモーショナルな時代でもあったんですよね。
私、そんな時代のチャールトン・ヘストンって、シュワちゃんとダブったりしたんで、どれかひとつはシュワちゃんでリメイクしてもよかった気がします。
しかし、一昔前は一匹買えた鰻が高すぎて、以前の感覚で買えないのが悔しいですよね。

2016/7/12(火) 午後 6:06 [ ゾンビマン ] 返信する

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まだ地球は滅びてないし宇宙旅行が可能になってもないけど、あと十年たったらこの映画に近いものが起きるかもしれないと思わせる映画ですよね。
シャベルカーのシーンは強烈でした。
安楽死施設はありだと思うけどその後が怖すぎ。

2016/7/12(火) 午後 10:06 pu-ko 返信する

オメガマンは以前シュワルツェネッガー主演でリメイクするとか言ってましたね。
その企画の延長なのか別なのかは知りませんが後のウィル・スミスのアイ・アム・レジェンドが同じ原作だとか。
藤子不二雄(Fの藤本先生…ドラえもんの方)の流血鬼という漫画に衝撃を受けましたがこの原作に影響を受けた作品だそうです。
安楽死施設と聞くとこれまた藤子先生の『21エモン』を思い出したりして…。

2016/7/12(火) 午後 11:31 [ hou**uulo*e ] 返信する

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