参院選投開票日、首相のラジオ出演に一時難色
自民党が、安倍晋三首相の参院選投開票日のラジオ各局の出演を一時断っていたことが12日分かった。同日開かれたニッポン放送の定例記者会見で、岩崎正幸社長が明らかにした。首相は最終的に代表取材を受ける形で7分間出演したが、ニッポン放送側は「今回限りの措置」と強調し、従来通り個別取材に応じるよう求めている。
岩崎社長らの説明によると、自民党側から事前に、谷垣禎一幹事長が出演し、首相は出演しない意向を伝えられたという。同局がTBSラジオ、文化放送とともに「目の不自由な人や運転中の人は他のメディアに接することができない。総裁の出演は絶対必要だ」と再度出演を要請。自民党から「代表取材なら応じる」との提案があり、3局で質問を事前調整し、ニッポン放送アナウンサーによる首相インタビューを各局が流したという。
松浦大介編成局長は「国政選挙の後に党総裁が出て来て答えることは、我々としてはやってもらうべきことだと考えている」と、ラジオを軽視した扱いに不満を漏らした。【丸山進】