アメリカなど一部の国ではiOS/Android『Pokemon GO』が配信されていますが、人気のあまり多くの話題を生み出しています。
『Pokemon GO』は、『ポケットモンスター』シリーズを題材にした位置情報を活用して遊ぶゲームです。現実世界で「ポケモン」の捕獲や交換が体験でき、家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーとのバトルなども楽しむことができるようになっています。
既に人気がある『Ingress』と『ポケットモンスター』シリーズが融合したかのような本作は、アメリカのApp Storeでランキング1位を獲得しているように多くの人が注目しています。また、現実世界でポケモンを探すといったシステムのため、必然的に問題も生み出してしまっているようです。
さて、具体的に『Pokemon GO』がどれほど人気なのかといえば、本作のアクティブユーザーが「Twitter」に匹敵するほどだと海外メディアのSimilarWebによって報じられています。配信開始直後とはいえ、驚くべきものであることは間違いないでしょう。
Nintendo having their best day since 1983 as #PokemonGo takes over the world#MoverOverMario pic.twitter.com/9XnHeumMSx
— David Ingles (@DavidInglesTV) 2016年7月11日
そして産経ニュースでは、東京株式市場で任天堂株が一時ストップ高になったことが報道されています。これも『Pokemon GO』の影響と見られており、とてつもない勢いを持っているようです。
また、アメリカでの配信開始に伴い、Niantic Inc.の川島優志氏がコメントを公開しています。エイプリルフールの「ポケモンチャレンジ」から始まったこと、そして任天堂の前社長である岩田聡氏(故人)についても言及されています。
Pokemon GO is just insane right now. This is in Central Park. It's basically been HQ for Pokemon GO. pic.twitter.com/3v2VfEHzNA
— Jonathan Perez (@IGIhosT) 2016年7月11日
TwitterなどのSNSでは『Pokemon GO』を楽しむ人々の写真や動画が多数公開されています。上記のツイートは、セントラルパークで本作を楽しむ人々の様子を写したものとのことで、多くの人がポケモン探しに熱中しているようです。
the migration to capture squirtle ft. my reaction #FIUPokemonMasters #PokemonGO @PokemonGoHub pic.twitter.com/mPVLOGOjxg
— lynch (@lynchetaa) 2016年7月11日
また、フロリダ国際大学で「ゼニガメ」を捕まえようとするトレーナーたちの動画も登場。大騒ぎしながら皆でポケモンを探す姿はもはやお祭り騒ぎで、見ているだけで楽しさが伝わってきます。
Am I doing this right? #PokemonGo pic.twitter.com/FbHOezOByy
— Alex Hirsch (@_AlexHirsch) 2016年7月9日
そして、俳優・声優などとして活躍するアレックス・ハーシュ氏もポケモンと一緒に楽しい写真を撮り公開しています。現実世界にポケモンが現れるかのような体験ができるため、ゲーム内のみならず外にも広がる遊びが評価されているようです。
この人気を顧み、店内に「ポケストップ」(モンスターボールやタマゴなどを入手できる場所)がある衣服店が、そのことをアピールする看板を出すということも起こっているとのこと。
redditでは、夜中にポケモンを探しに行ったとあるトレーナーの書き込みが話題になっています。ついつい暗くなってから公園に行ってしまい、警察官に薬物取引をしていたのではと勘違いされてしまいますが、結末は新たなトレーナーの誕生という意外なものでした。
また、BuzzFeed GEEKYは『Pokemon GO』のおかげでトレーナーたちの精神状態が良くなったという情報を掲載。心的外傷後ストレス障害や境界性人格障害を持ち外出が難しかった人々が、ポケモンという存在のおかげで楽しく外出でき救われたというのですから、ポケモンたちは想像以上に大きな存在となっているのでしょう。
なおBusiness Insiderでは、本作が“メートル法”を教える教材にもなっていると報じられています。アメリカでは長さの単位をマイルで表現することが多いようですが、『Pokemon GO』でタマゴを孵すために必要な移動距離はメートルで表現されます。そのため、メートルをマイルにするとどのくらいの距離になるかとGoogleで調べている人が多数いるようです。
しかしながら光あるところに影あり、人気があるがゆえに問題も発生しています。アメリカでは『Pokemon GO』を遊ぶトレーナーを狙った強盗事件が発生したとのこと。位置情報を活用する作品のため、ゲームに熱中しすぎるのは危険をも孕みます。ほかにも、トレーナーと反LGBT教会がジムを巡り衝突することも。
また、マカフィーからは偽アプリに対する注意喚起が行われています。さらに、SNSなどでは『Pokemon GO』に関する嘘ニュースを元にしたデマも広がっており、冷静な判断が必要となっているようです。
海外メディアからは『Pokemon GO』をプレイしている途中に水死体を発見した人が登場したことが報じられています。ポケモンを探しに行って遺体を見つけるとは皮肉な話ですが、こんな事件が起こるのも人気故なのでしょう。
日本では配信まで“もうちょっと先”とのことで、いずれ日本でも同様の出来事が起こるかもしれません。楽しくポケモンを探せるよう、いくらかの注意が必要なようです。
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『Pokemon GO』は2016年配信予定。基本プレイ無料(アイテム課金あり)です。
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