iPhoneと言えば、品薄状態が続き、なかなか手に入れることができない時期があるというのが定説です。現に、2016年3月末に発売されたiPhoneSEは3ヶ月以上経った今も、家電量販店などで入手するまでに1〜2ヶ月待ちという状態が続いている状態です。(iPhone SE在庫状況の定点観測は下記記事にまとめています。)
iPhone6sでは生産量を増やしていたこともあり、ある程度在庫の供給は十分に行き渡ることとなりましたが、iPhone7ではどうなるのでしょうか。
iPhone7は生産量が減ってしまう?
日本国内のiPhoneSEに関しては、都内の大手家電量販店を回ってみても常に在庫なしの状態が続いているのが残念なところではありますが、海外のiPhoneSEなどでは在庫が多く出回っているところがあるそうです。
例えば、本社をイギリスに置き、日本部門が香港にあるEXPANSYS(エクスパンシス)。商品入荷はアジアまたはヨーロッパで一度に大量調達を行っているエクスパンシスを見てみると、日本向けに発売されたiPhone SEのA1723モデル(SIMフリー)は、16GBのスペースグレイを除き、全モデル在庫ありの状態。
Appleがこのような余剰在庫を抱えるのは得策ではないとの判断し、AppleはiPhone7の受注量を減らすことによって大量の在庫を増やさないような政策を取ってくるのではないかと予想されています。
元々iPhoneシリーズは、あまり在庫を持たないようにしている傾向があったので、その在庫を増やさないようにするために、生産する量も減らしてしまうのではないかと思われているのです。この受注量現象によって、今まで以上に品薄の可能性が出てしまう恐れがあります。
iPhoneの部品を作っているメーカーは悲観的な予想も?
iPhoneには、部品を作っているメーカーが多数あります。このメーカーは、どれくらい売れるのか期待している部分もありますが、どうやら悲観的な予想をしており、多く売れないのではないかと懸念しているようです。その最大の理由は、iPhone7のディスプレイが大型になっていることです。
KGI証券のMing-Chi Kuo氏が「もはや大型ディスプレイは魅力に欠ける」とし(これを裏付けるかのように、最近4インチであるiPhoneSEの売り上げは予測より好調であったことが判明)、iPhone7の売り上げは期待外れなものになるとするレポートを出した
(引用元:iPhone7の受注台数はiPhone6sより20%も少ない―アップルも売り上げを懸念? - iPhone Mania)
『iPhone7のホームボタンに変化あり?』でもお伝えしたように、画面の中にホームボタンが埋め込まれるという噂もあることから、ディスプレイの大画面化が行われてもおかしくはありません。
iPhone6は、そのディスプレイを大きくしたことによって、売上を伸ばすことができていましたが、iPhone6s以降の売上は思っていたほど出てこなかったこともあり、iPhoneSEを作ることになりました。SEは当初の評判こそ悪くありましたが、現在は結構売上を伸ばしつつあるモデルで、利用している人も多くなっています。
かくいう私もiPhone SEを使っている1人ですが、iPhone SEはツムツムのような細かい作業ゲームをするとき以外は、かなり使い勝手の良いモデルだと思っています。やはり、これ以上の大型ディスプレイに勝機がないのか…市場動向が気になるところです。
今回もiPhone7発売日の朝早くから並ばないとダメ?
さらに気になるのが、行列に並ばないとiPhone7を購入できないのかという話です。ちょうど2年縛りが切れるために買替や新規購入を検討しているユーザーが多いことは事実。
最も早くiPhone7を入手したいのであれば、AppleStoreオンラインショップや各キャリアの公式サイトから予約する方法が最善と言えます。特に、SIMフリーiPhoneに関しては発売当初は店頭では購入できず、オンライン予約のみとなる可能性が高いです。ちなみに、どうしても店頭で直接購入(契約)したいという方もいらっしゃるようで、iPhone6s発売日のソフトバンク銀座店では行列ができていました。
朝早くから並ばないと購入できないというのは社会人の方にとっては厳しいとは思いますが、店頭で即契約して手に入れたいという場合は、iPhone7発売当日にドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップなどの店舗に並ぶか、家電量販店に並ぶのが確実かと思います。
iPhone7発売当日にiPhone7を手に入れたい人は、1日会社や学校を休む覚悟が必要になりそうですね。
以上、「iPhone7、在庫は常に品薄状態?受注に関する情報流出で、受注量が減少の可能性も。」でした。