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囲碁・将棋

木村が先勝 王位戦第1局

木村一基八段

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 将棋の羽生善治王位(45)=王座、棋聖=に木村一基八段(43)が挑戦している第57期王位戦7番勝負(中日新聞社主催)の第1局が6日、愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルで指し継がれた。午後6時44分、98手までで後手番の木村が勝ち、初のタイトル獲得に向けて幸先よいスタートを切った。

 持ち時間各8時間のうち、残りは木村4分、羽生1分。第2局は27、28日、中の坊瑞苑(神戸市)で行われる。

 本局は横歩取りの戦型となり、木村が豊島将之七段を先手番で下した挑戦者決定戦と同じ局面も現れた。2日目の昼食休憩の直後、木村が8八角成(56手目)と鋭く切り込んだのを機に、一気に緊迫した。

 木村が長考の末に打った1二角(74手目)が攻防一体の好手。その後も8一歩(80手目)で先手の竜を封じ込めて優勢となった。羽生も6八香(85手目)から5六桂(89手目)と挽回を図ったが、木村は4三歩(94手目)などで冷静に対処。最後は2六桂(96手目)が決め手となった。

 投了図以下、先手は3八桂成からの攻めが受からず、後手玉に迫る手も難しい。立会人の石田和雄九段は「木村八段が見せた鋭い踏み込みに、今回の挑戦にかける気合を感じた」と話した。

木村一基八段の話

 7五歩(39手目)と仕掛けられてからずっと自信がなかった。8六歩(54手目)から反撃する展開になったが、その後もよく分からなかった。4三歩(94手目)で、やっといけそうかなと思いました。

羽生善治王位の話

 積極的に攻めていったが、成果はあまりなかったですかね…。2七桂(61手目)と受けるようでは、もう自信はありません。終盤は8八飛(70手目)と先に打たれた分、足りないかと思っていました。

感想戦の様子

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