いよいよ近づいてきた夏休み。夏休みの宿題の中で憂鬱度が高いものといえば、やっぱり読書感想文ですね。もちろん作文が得意な子や、普段から本を読む習慣のある子にとっては、さほどハードルは高くないかもしれません。でもそうでない子にとっては、「本を読む」「作文を書く」のコンボでツウコンノイチゲキになることも…。
そんな読書感想文を撃退する作戦の中で一番大事なのは本選び。これさえうまくいけば、賞をねらうというところまでいかなくても形にすることはできると思っています。
【夏休みの宿題】おせっかい母さんが選んだ読書感想文におすすめな本5冊【物語編】 - がんばる小学生
「そもそも何を読めばいいのかすらわからない!」という場合、まずチェックするのはおそらく課題図書ですよね。ちなみに今年度の高学年の課題図書はこちら。
この中で読んだことがあるのは「ワンダー」だけですが、その他の本の概要をみてみた印象では、ワンダーを含めてどの作品もテーマがはっきりしているものばかりだなと感じました。とても書きやすそう。個人的には「茶畑のジャヤ」が読んでみたいです。
成績優秀なのが災いしてクラスで孤立していた日本の少年、周。彼は祖父といっしょにスリランカに行くことに。そこで、茶畑で茶摘みの手伝いをする少女、ジャヤとの出会いにより、スリランカの民族間の問題や歴史を知り、差別されながらも誇りと希望を持つジャヤに勇気付けられ、周は、強い気持ちを持って日本に帰ってきた。
茶畑のジャヤ|絵本ナビ : 中川なをみ,門内 ユキエ みんなの声・通販
図書館の予約はずらっと数人待ちの状態なので、買ってもいいかなぁと思っているところ。
でも子供たちのなかには、これら課題図書の中にピンとくるものがないという子だっているはず。というわけで、去年に引き続き「読書感想文におすすめしたい超私的課題図書5冊」と題して、わたしが勝手に選んだおすすめの本を5冊紹介してみたいと思います。プロでもなんでもないただの本好きが選んだリストですけど、まあ、ほら、候補はたくさんあったほうがいいってことで!
ジェーンとキツネとわたし
仲間はずれにされているジェーンという女の子が主人公。現在進行形で仲間はずれにされて悩んでいたら、この本を題材にして感想文を書けないかもしれない。でも、とりあえず読んでほしいなと思うし、きっと何かを感じるんじゃないかと思うので、悩んだ末におすすめすることにした。わたしは、子供の頃にこの本に出会いたかったです。
いしぶみ
先日アメリカのオバマ大統領が現職大統領として初めて広島を訪れたニュースは、小学生の子供たちの多くが見聞きしたと思います。あらためて興味を持った子もいるかもしれません。
九州で生まれ育ったわたしにとって、原爆はとても身近なテーマでした。毎年夏休みの登校日は8月9日に設定されていたし、原爆をテーマにした平和授業は全国で行われているものと思ってた。でもそうじゃないんですよね。この「いしぶみ」という本は、高学年の子供たちとそんなに変わらない年の子供たちが原爆によって命を落とす、その記録です。
NASAより宇宙に近い町工場
TEDのスピーチで有名な植松努さん。子供向けの本ではありませんが、高学年の子供なら無理なく読める内容とボリュームだと思います。Youtubeでも植松努さんのスピーチが聞けるので、そちらもみた上で読むといいかもしれません。
子供たちは簡単に「ムリー」と言います。植松さんの熱くてまっすぐな言葉は、きっと子供たちの心にも伝わるんじゃないかな。伝わってほしいな。
ルドルフとイッパイアッテナ
懐かしいなぁって思う大人の人は多いんじゃないかな?今年の夏に映画化(8/6公開)されることもあって、手に取る子も多いかもしれません。映画を観たのがきっかけで原作を読むみ、読書感想文を書くというのもアリ!
この本は名言にあふれているんだけど、イッパイアッテナが「自分ができるようになったからといって、それができないやつをバカにするのは最低だ」みたいなことを言う場面がとても好きです。
鈍足バンザイ!僕は足が遅かったからこそ、今がある。
サッカー関連から1冊選ぶとすれば、これかな。プレミアリーグで見事に優勝したレスターに在籍している岡崎慎司選手の自伝。読みやすいので、子供でもサクサク読めると思います。
これだけ活躍している岡崎選手は自分のことを欠点だらけという。足も遅いし、小さいし、テクニックもない。そんな彼がどんな風に努力を重ねていったのか。コンプレックスを感じ始めている高学年の子供たちにおすすめしたい1冊です。