米医師の年収、男女の格差は200万円 調査報告
2016年07月12日 10:48 発信地:マイアミ/米国
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【7月12日 AFP】全米各地の公立医科大学で働く女性医師は、収入が男性医師に比べて年間約2万ドル(約205万円)低いとする研究論文が11日、発表された。なかなか解消されない男女の賃金格差が改めて浮き彫りになった形だ。
米医学誌「JAMAインターナル・メディシン(JAMA Internal Medicine)」に掲載された調査結果は、全米12州にある24の公立医科大学に勤務する研究医らの給料を基にまとめられた。対象者は1万人以上に上り、このうち女性医師は約3分の1を占めた。
年齢や経験などを考慮しない生の数値によると、女性医師の年間収入は20万6641ドル(約2123万円)で、男性医師の同25万7957ドル(約2650万円)と比べて5万1000ドル(約524万円)以上の差があった。
またさらに詳しい調査では、学部内での地位や年齢、研修医となってからの年数などが賃金格差の一要素とはなっていたものの、すべての賃金格差がこれらの要素によるものではないことが明らかになった。
これらの要素を加味した場合でも、女性医師の年間収入は、男性医師に比べてなお平均1万9878ドル(約204万円)低かったと、報告書は述べている。
男女の賃金格差が最も大きかったのは、専門領域を持つ外科医たちで、この分野でトップクラスの女性医師らの給料は、中レベルの男性医師らの給料とほぼ同額だった。
米シカゴ大学(University of Chicago)のビニート・アローラ(Vineet Arora)医師は、「研究医の男女の賃金格差をなくすには、そういったものが存在すると研究論文が指摘するだけでは足りない。一致した努力こそが、格差の理解と是正には必要だ」とコメントしている。(c)AFP