2016年7月12日13時51分
電話占いを運営する会社の営業秘密を不正に取得して流出させたとして、警視庁は、東京都練馬区向山3丁目、会社役員石黒清容疑者(61)を不正競争防止法違反(営業秘密の領得、開示)の疑いで逮捕し、12日発表した。容疑を認め、「売り上げ情報をメールで送信した」と話しているという。
生活経済課によると、石黒容疑者は、電話で占いが聞けるサービスの運営会社(豊島区)からシステムの保守・管理を委託されたシステム開発会社(中野区)の経営者。逮捕容疑は2011年9月7日、契約先の電話占い運営会社が保有する利用料金や鑑定時間などの営業情報を、別の電話占い運営会社の社長に渡したというもの。
情報はパソコンの表計算ソフトに保存し、電子メールに添付して送信。情報を受け取った会社は、同様の占いサービスの提供に利用していたという。
電話占いは週刊誌やインターネットのホームページに電話番号を掲載して顧客を募り、利用すれば登録される仕組みで、情報を流出させられた運営会社の顧客は約15万人いるという。同課は、住所や名前、電話番号などの顧客情報も流出した可能性があるとみて調べている。
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朝日新聞社会部
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