時代の正体〈355〉神話に透ける戦前回帰
憲法考
- 特報|神奈川新聞|
- 公開:2016/07/12 09:30 更新:2016/07/12 14:11
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午前8時すぎ、JR関内駅北口。白のジャケットとスカート、紅色のブラウス、選挙中と同じ「日の丸カラー」のいでたちで人波に声を掛け続ける。
「おはようございます」「行ってらっしゃいませ」
通りゆく人の目を見ながらおじぎを繰り返し、視線が合えば笑みを作り、握手を求められれば、より深く頭を下げる。三原氏の折り目正しい所作は約50分続けられた。
話を聞こうと記者たちが囲む。語られない理由が穏やかな口調ながら、不満とともに語られた。
「改憲イコール9条改正と認識されているのが解せないと思っています。時代に合っていないのだから変えるのは当たり前。なぜこんなに大騒ぎをするのかなと思います。私は改憲のことは一切話さずに選挙を戦ってましたので、今回の選挙の争点が改憲だったとは思っていないということです」
それでも憲法改正の国会発議が可能になったいま、3分の2のうちの一人である以上、聞かねばならない。
三原氏が最優先に掲げるのは、災害時に国会議員の任期延長を認める項目の新設だという。現行憲法にも緊急時対応として参院の「緊急集会」が規定されているため新たな項目は不要との反論もあるが、自民党が憲法改正草案に明記した緊急事態条項の一項目だ。「選挙をやっている場合じゃないというときもある。9条だけでなく、こういう条項も加えないでいいんですかと知ってもらいたい。ただ、いまはまだ9条以外の問題を皆さんに知ってもらう段階。国民の理解を得ることが先なので、急いで進めるということではないと思います」
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