福島 南相馬 JR常磐線不通区間の一部で運転再開
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東京電力福島第一原発の事故による避難指示の大部分が解除された福島県南相馬市を走るJR常磐線は、不通区間の一部で12日朝、5年4か月ぶりに運転を再開しました。
運転を再開したのは、原発事故による避難指示が12日午前0時に解除された南相馬市内にある、JR常磐線の原ノ町駅から小高駅までの9.4キロの区間です。
12日朝は運転再開に先立ち、午前7時から原ノ町駅のホームで出発式が行われ、南相馬市の桜井勝延市長が「多くの皆さんに支えられ避難指示が解除されました。重要な交通機関であるJRの運転再開は大きな希望です」とあいさつしました。
そして、運転士に花束が贈られたあと、住民や市の担当者などを乗せた最初の列車が避難指示が解除されたばかりの地区にある、小高駅に向けて出発しました。
駅のホームや線路沿いには、多くの住民が集まり、横断幕を掲げるなどして5年4か月ぶりの運転再開を祝っていました。
南相馬市では住民の帰還に向けて生活基盤の整備が課題で、12日の運転再開による交通網の充実で復興が進むことが期待されています。
JR原ノ町駅の鈴木浩駅長は「感慨深い思いで列車を見送りました。皆さんが安心してふるさとに戻れるよう運行していきたい」と話していました。
12日朝は運転再開に先立ち、午前7時から原ノ町駅のホームで出発式が行われ、南相馬市の桜井勝延市長が「多くの皆さんに支えられ避難指示が解除されました。重要な交通機関であるJRの運転再開は大きな希望です」とあいさつしました。
そして、運転士に花束が贈られたあと、住民や市の担当者などを乗せた最初の列車が避難指示が解除されたばかりの地区にある、小高駅に向けて出発しました。
駅のホームや線路沿いには、多くの住民が集まり、横断幕を掲げるなどして5年4か月ぶりの運転再開を祝っていました。
南相馬市では住民の帰還に向けて生活基盤の整備が課題で、12日の運転再開による交通網の充実で復興が進むことが期待されています。
JR原ノ町駅の鈴木浩駅長は「感慨深い思いで列車を見送りました。皆さんが安心してふるさとに戻れるよう運行していきたい」と話していました。
『おかえりなさい』という横断幕で涙が出そうに
南相馬市の原ノ町駅から小高駅に向かう最初の列車に夫婦で乗車した、小高区出身の70歳の男性は「感無量です。途中、『おかえりなさい』という横断幕が掲げられていて涙が出そうになりました。あすからどうなるか分かりませんが、生活が少しずつよくなっていってほしい」と話していました。
69歳の妻は「1人でも多くの人に乗って小高に来てもらい、にぎやかになってほしい。電車を使う生活がこれから始まると思うとうれしいです」と話していました。
また、小高駅から原ノ町駅方面に向かう最初の列車に乗車しようと切符を購入した、小高区出身の15歳の女子高校生は「高校に通学しようと思って駅に来ました。いまは原町区に住んでいますが来週から小高区に引っ越してこの列車で通学します。初めて列車で通学するのでドキドキします。待ち望んでいた解除なのでうれしいです」と話していました。
69歳の妻は「1人でも多くの人に乗って小高に来てもらい、にぎやかになってほしい。電車を使う生活がこれから始まると思うとうれしいです」と話していました。
また、小高駅から原ノ町駅方面に向かう最初の列車に乗車しようと切符を購入した、小高区出身の15歳の女子高校生は「高校に通学しようと思って駅に来ました。いまは原町区に住んでいますが来週から小高区に引っ越してこの列車で通学します。初めて列車で通学するのでドキドキします。待ち望んでいた解除なのでうれしいです」と話していました。