トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

マエケン8勝目 圧巻の13K

2016年7月12日 紙面から

自己最多の13奪三振で8勝目(社英夫撮影)=ロサンゼルスで

写真

◇ドジャース3−1パドレス

 【クリーブランド穐村賢】大リーグは10日、各地で行われ、オールスター戦(12日、サンディエゴ)前のシーズン前半戦が終了した。ドジャースの前田健太投手(28)は、地元ロサンゼルスでパドレス戦に先発。メジャー自己最多の13奪三振など7イニング2安打1失点で8勝目(6敗)を挙げた。ヤンキースの田中将大投手(27)はインディアンス戦で4イニング2/3を10安打7失点(自責3)。7勝目まであと1死のところで非情の降板指令を受け、勝敗はつかなかった。マーリンズのイチロー外野手(42)はレッズ戦の7回に代打で出場し、死球。メジャー通算3000安打まであと「10」のままだった。

 MaeKKKKKKe〜n!! 圧巻の奪三振ショーで、前田がメジャー1年目の前半戦を締めくくった。立ち上がりからスライダーが切れ切れで、5〜7回は6者連続奪三振(K)など、毎回のメジャー自己最多13K。米放送局NBC4(電子版)によれば、新人の13Kは1995年の野茂英雄(13K以上を5度)以来、球団21年ぶりで、前半戦の8勝も球団新人3位タイとなった。

 「三振は後からついてきた結果。ベストピッチングではなく、そんなに調子は良くなかった。スライダーは自分の中でうまく狙ったところに投げられたし、ストライクからボールへの出し入れを狙ってできたのは良かった」。共同電などによれば、前田は謙遜しつつも手応えを語った。

 ロバーツ監督は「きょうはスライダーに尽きる。ケンタの目に『試合を支配してやる』という決意の色があった。その通りの投球だった」と感服。米放送局ESPN(同)は「前田の存在こそ、不安定なドジャースが前半戦を51勝40敗で乗り切れた大きな要因だ」と報じ、米スポーツサイトのスポータルも「前田はカーショーに続く最高の先発2番手だと証明している」と絶賛した。

 「まだ前半戦が終わっただけで、これからが大変。本当に大事なのは後半戦だと思う」と前田。球宴休みで英気を養い、後半戦も背番号18が西の名門球団を引っ張る。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ