ブロガー向けのアクセスアップ指南。今回は過去記事の強化について、はてなブログのアクセス解析を見ながら説明する。
過去記事リライトの重要性
新しい記事を更新してコンテンツを積み上げることは、サイトを成長させるうえで何よりも優先すべき事項だが、せっかく育って検索からアクセスが伸びてきた記事をそのまま放置するのは勿体ない。第一優先は記事の作成だとしても、次点で重要になってくるのは過去記事のリライト(情報追加・修正)だ。
この記事では、アクセス解析を利用して記事を確認し、どのような情報を追加すべきかを当サイトを例にして説明する。
アクセス解析
説明にははてなブログのシステムを利用するが、各ブログサービスにおいても類似したものがあるだろうし、なければサーチコンソールやアナリティクスでも傾向を確認できる。はてなブロガーでなければ見ても意味がないものではないので、どうか参考にしてほしい。
ダッシュボードの「アクセス解析」を選択する。
アクセス元サイトのうち、検索流入の筆頭である「Google」を選択する。
右側の「アクセス元ページ」を確認する。これで検索流入のうち、自サイトにやってくる人がどこを見ているのかが一目でわかる。当サイトの場合は上位5記事がどれも10%未満であり、ロングテールアクセスを生み出していることがわかる。
リライトすべきは上位10記事ほど。もちろん、全ての記事においてリライトできるのであれば越したことはないのであるが、それでは手間も時間もかかってしまう。上位10記事であればある程度は検索エンジンに認められたものといえるので、その強みを確固たるものに、基礎を確かなものにするために更に強化しようというのである。
では、次にこのラインナップで僕がリライトするのであればどのようなものを施すのかを述べてみたい。
リライト内容
情報の新旧を確認
例えば何らかのキャンペーンについて記載していたが、期限が過ぎてしまったものなど。このような情報がいつまでも載っていては、検索エンジンどころか訪問者にまで価値のない記事という判定を受けてしまう。もし、それが終了しているのであれば「※終了しています」などの記述があれば親切だろう。もしくは、新たなキャンペーンが行われているのであれば、それについての情報を追記するのが理想的だ。
新たな情報の追加
記事に関する新しい書籍が出たのであれば、(理想は自分で読みかみ砕いて)紹介するだとか、アイテムについての法規制が変わったのであれば、その件について追記する。世間で話題になったのであれば、どうしてそれが起きたのかを自分なりに追い、顛末を記載する。
とにかく、記事が鮮度を保つ必要がある。いったん書いた記事はしばらくの間、鮮度は保たれる。だが、放置すればするほど、どんどん古くなり、やがて検索エンジンからも避けられるようになる。いつまでも人が訪れてくれる記事であり続けるためには、情報を定期的に更新する必要があるということ。
所感を追加
書いた当初は及びもつかなかった知見を得た場合に、例えば「今だから思うこと」のような追記をすれば、読者も書き手の気持ちの変遷を知ることができ、それについて学ぶこともあるだろう。これがかなり有効で、3か月前に書いた記事などを見直すと意外と「うーん、言葉足らずだったな」とか「この頃は青かった」なんて思うことがしばしば。そんな時は所感を追加するチャンスであり、面倒くさがらずにしっかりと追記しよう。その際は、日付を入れてあげれば、時間の移り変わりがより読者に伝わるだろう。
ツイッターから世間の声を追加
ツイッターで該当するワードで検索してみると、けっこうな数のツイートを見つけることができる。ツイッターの魅力は「世間の生の声」であり、自分が書いていることと全然違う見方をしたり、何かと気づきになることが多い。そのようなものを記事に追加してやることで、読者にも多くの視点を与えることができるだろう。
togetterのようにツイートメインで編集するのも悪くないが、僕がツイートを記事に盛り込むのであればそれぞれについて自分の所感を精一杯書くことにしている。そうすることで、単なるツイートのコピーコンテンツではなく、自分の言葉でオリジナルな感情を発信することになる。例えそれが1次情報など有用なものでなくとも、個人のメディアが発信するものとしては十分に価値がある。
裏方作業に回る気楽さ
以上、僕が実践している検索流入を解析して過去記事を強化する方法をお伝えした。冒頭で述べた通り、ブログというのはまずはコンテンツを詰めることが優先順位の高い命題といえる。これはサイトの底力、基礎を盤石にするうえでも非常に重要。現在、結果を出しているブロガーの多くは開設初期から更新を頑張った人たちが多い。きっと、最初に蓄えた貯金が大きいのだろうと思われる。
雑記ブログがいかにしてアクセス数を伸ばしていくかを綴った記事のリンクを置いておくので、参考にしてほしい。とりもあえずも記事を書かねば、どのようなところから多くの訪問者がくるかわからない。特に雑記ブログはそう、テーマを絞っていないのでターゲッティングが難しい。ならば兎にも角にも記事を書こう、という理論。
ともあれ、スタートダッシュを決めてしまえば、あとは案外気楽なもの。幸運にも多くのファンに恵まれたのであれば、更新のペースを落として今回紹介するようなリライト作業をのんびりと行うのも良い。毎日更新してがむしゃらにやってきたのであれば、骨休めの意味を込めて更新を休む日が出てきても良いんじゃないかな。こうやって肩の力を抜いてブログを更新できるようになれば、きっと長く付き合っていけるんじゃないかと思うよ。