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【プロ野球】

山田通算100号 23歳11カ月、球団最年少記録

2016年7月11日 紙面から

花束を掲げてファンの声援に応える山田(武藤健一撮影)

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◇ヤクルト8−3中日

 中日は吉見が5イニング6失点と崩れ、反撃は森野の3ランだけに終わり、借金5に。ヤクルトは2回に今浪の1号3ランで先制。5回に3点を加えると、7回には山田が通算100本塁打となる29号2ランで突き放した。杉浦が7回途中3失点で今季初勝利。

     ◇

 ヤクルト・山田が、また一つの金字塔を打ち立てた。森野の3ランで3点差に迫られた直後の7回無死一塁、岡田の1ボールからの2球目、137キロシュートを左中間席にぶち込んだ。6試合ぶりとなる今季29号2ランは、プロ野球史上277人目となる通算100本塁打。23歳11カ月での達成は、『ブンブン丸』の愛称で知られた池山隆寛(現楽天打撃コーチ)の24歳7カ月を抜く球団最年少記録だ。山田応援イベントが行われた中で「たくさんの方に応援してもらって気持ち良かった。素直にうれしい」と記念弾で応えた。

 プロ6年目だが、1年目は2軍暮らし。スタメン出場5試合目だった2012年8月10日巨人戦(東京ドーム)でプロ1号を内海から放ったが、2年間でわずか4本。100本塁打のうち96本はこの2年半で放っている。入団時の2軍監督でもある真中監督は「センスがあって3割は打てるだろうと思ったが、30本塁打以上打つ打者になるとは…。日々進化している」と舌を巻く。いまや打率、打点も首位で三冠王が視界に入っている上に盗塁、安打数もリーグトップ。打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を達成した昨季から、さらに飛躍を遂げている。

 100本塁打のうち山田自身が挙げたベストアーチは、2014年10月6日DeNA戦(神宮)で、3打席連続安打の最後に日本人右打者シーズン最多安打記録を決めた逆転満塁弾。「ドラマみたいで、自分でも持ってるなと思った」。ドラマにしても出来過ぎてる男の、快進撃は止まらない。 (竹村和佳子)

 

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