SuicaやPASMO、ICOCAやTOICAといった交通系電子マネーの利用件数が、2016年6月に1億4,000万件を突破したようです。JR各社がニュースリリースにて発表しました(こちらより引用)。
交通系ICカードであるKitaca<北海道旅客鉄道株式会社>、PASMO<株式会社パスモ>、Suica<東日本旅客鉄道株式会社>、manaca(マナカ)<株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシー>、TOICA<東海旅客鉄道株式会社>、ICOCA<西日本旅客鉄道株式会社>、はやかけん<福岡市交通局>、nimoca<株式会社ニモカ>、SUGOCA<九州旅客鉄道株式会社>の1ヶ月あたりの電子マネーご利用件数が6月に1億4千万件を突破しました(約14,101万件)。
2013年3月23日に全国相互利用サービスを開始し、お客さまの利便性向上に努めてまいりましたが、今後もご利用可能箇所の拡大を図るなど、より一層、利便性を向上させることによりまして、お客さまのご期待にお応えしてまいります。
順調な件数の伸びを記録:
グラフの角度がだいぶなだらかにはなってきましたが、交通系電子マネーの伸びは未だに健在。2016年中はちょっと無理でも、2017年には月間1億5,000万件も見えてきている感じです。
確かにJR山手線の改札付近にいると、ほぼほぼすべての人がSuicaやPASMOを使っている印象ですからね。あとはたぶん電車での利用うんぬんではなく、コンビニやスーパーマーケットなどでの支払いでどこまでSuicaが広がっていくのかにかかっているような気がします。
- 電車やバス:交通系電子マネー利用者が多数
- コンビニ等:現金払いがまだまだ半分程度残る
電子マネーの余地は大きい:
ちなみに急成長の電子マネー分野ではありますが、大手クレジットカード会社であるクレディセゾンの調査によると、日本全体の決済金額の中ではまだ1割にも満たないのだそう(下記の「個人消費に占める決済手段別シェア比較」より)。
WAON、nanaco、楽天Edy、auウォレットなどなどを全部ひっくるめてもわずか4.7%しかシェアがないとは、まだ普及しきっているとは言い切れない感じですよね。
そのため、この先どこまで電子マネーが普及していけるかについては、現金決済の牙城をどこまで切り崩せるかにかかっているか。クレジットカードの普及同様、この点にかかっていると言えそうです。
以上、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーの利用件数が月間1億4,000万回を突破!しかし、まだまだ利用件数が伸びる余地はありそうです…という国内ニュースでした。
参考リンク:
Suicaや楽天Edy、nanacoといった電子マネーをまだ使ったことがない…という方は、下記の主要プリペイド型電子マネーをまとめた記事もご覧ください。電子マネーとはどんなものかがわかるようになりますよ。