日本の警察にはびこる悪習「拳銃押収のノルマ」のために引き起こされた事件をもとに、悪徳刑事「稲葉圭昭」が日本の警察のありかたを問う前代未聞の小説です。
警察にあるまじき人物?
平成15年に北海道の札幌地裁で北海道警察だった「稲葉圭昭」は、覚醒剤の使用や営利目的所持・銃刀法違反の罪を犯して懲役9年・罰金160万円の判決を言い渡されました。
この稲葉圭昭は、若い頃に父親から柔道を教えられて、柔道が得意な少年でした。柔道が得意だった為に、東海大学に進学する事になり、怪我に苦しみながら「全日本学生柔道大会」の団体戦で準優勝する事になります。
大学を卒業した後は、北海道警察に入る事になりました。このようなキャリアのある稲葉圭昭がなぜ、覚醒剤を利用して、銃刀法違反まで犯すようになったのか?それには、日本の警察にある問題があった為でした。
警察に課せられるノルマ
日本の警察では、1丁でも多くの拳銃を押収できる刑事が優秀とされています。確かに裏社会の人間が所持する拳銃が少なくなれば、平和になる事は間違いありません。
しかし平和な町で拳銃を所持している裏社会の人間が少ない所でも、1丁でも多くの拳銃を押収しなくてはいけないという矛盾に陥ってしまうのです。稲葉圭昭は、裏社会の人間に拳銃を調達させた上で、コインロッカーへ入れるようにしむけます。そしてコインロッカーにある拳銃を、警察が押収してノルマを達成してきたのです。
さらに稲葉圭昭はS(エス)という者を利用していました。この「S」というのは、スパイの頭文字で拳銃や覚醒剤の情報提供者の事を言いました。この「S」は、裏社会の人間で、稲葉圭昭は裏社会の人間の面倒をみて数多くの「S」を囲っていたのです。この本では、稲葉圭昭の他にも、数多くの刑事がSを利用していると書かれていました。
警察の悪習の被害者?
稲葉圭昭は「S」から提供される情報をもとに、多くの拳銃などを押収してきました。しかし、稲葉圭昭の「S」である「渡辺真」が、北海道警察の小樽副署長である「片山俊雄」を脅すようになっていました。
北海道警察は拳銃を押収するために数多くの違法な行いをしてきたので、そのネタで片山俊雄は脅されていました。稲葉圭昭は、渡辺真が行った責任を取らされて、左遷される事になります。
稲葉圭昭は、自暴自棄となって麻薬を使うようになって、ついに同じ北海道警察内部の人間から、麻薬を使われている事を気付かれて逮捕される事になりました。銃刀法違反は、後々のノルマ達成のために、拳銃を隠し持っていたために、麻薬以外にも罪が増えた訳です。
この本の見どころは?
私が、この本を購入したきっかけは、私が好きなNGT48の「北原里英」ちゃんが「面白い映画でおすすめ」とTwitterで紹介していたものが「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」だった訳です。
新潟の映画では、上映される予定が今の所無かったので、小説のほうを試しに購入してみました。読んでみて思ったのは、この話全てが真実であれば、大変な事であり、日本の警察の仕組みを変えない限りは真の平和が訪れないかもしれません。しかし、この話は稲葉圭昭のよるもので、どこまで真実なのかは分かりませんが日本の警察の問題点を知る事が出来る貴重な小説と言えるでしょう。
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