NOSAI山形 |
|
タチスベリヒユのマルチ栽培【山形市】
野草として畑などの周りに自生する「スベリヒユ」は、山形県では「ヒョウ」と呼ばれ、おひたしや干物として親しまれてきた。山形市吉原の平尾真悦さん(54)は、野菜として「タチスベリヒユ」を栽培、妻の由子さん(56)と共に毎日、市内の直売所に出荷している。 平尾さん方ではハウス1?で、縦方向に伸長するタチスベリヒユのマルチ栽培に挑戦。ヨーロッパでは「プルピエ」と呼ばれ、野菜の一つとして人気がある。4月から8月中旬までの期間、栽培が可能で、播種から2カ月ほどで収穫できる。茎は鉛筆ほどの太さで、葉は大きく少し厚みがあり、枝分かれした部分を収穫する。
| タチスベリヒユを収穫する平尾さん |
多少のヌメリとかすかな酸味、シャキシャキとした食感が特徴だ。高血圧などを抑える健康成分として知られる「オメガ3脂肪酸」が含まれ、直売所では、毎日購入するリピーターもいるという。
「花芽が付くまで、何回でも収穫できるのがメリット」と真悦さん。花芽の形成を遅らせるための水管理と、アブラムシ防除がポイントだ。
真悦さんは「来シーズンは水耕栽培も取り入れ、生食用で2?の生産量を目標にしたい。今後は植物同士を組み合わせて、病虫害を減らす『コンパニオン・プランツ』を活用できれば」と意気込む。
タチスベリヒユは、各直売所で1袋200g入り120円で販売している。