野球賭博事件 大学院生2人を逮捕 1人は否認

野球賭博事件 大学院生2人を逮捕 1人は否認
プロ野球、巨人の元投手らが関与した野球賭博事件で、警視庁は、元投手らに野球賭博をさせていたとして、いずれも名古屋市の大学院生2人を逮捕しました。調べに対し、1人は容疑を否認しているということでです。
逮捕されたのは、名古屋市の同じ大学院に通う松永成夫容疑者(40)と大石健太郎容疑者(26)の2人です。
警視庁の調べによりますと、2人は、おととしから去年にかけてプロ野球や高校野球の試合で、巨人の笠原将生元投手(25)や福田聡志元投手らに(32)野球賭博をさせていたとして、賭博開帳図利(とり)の疑いが持たれています。
松永容疑者と大石容疑者は同じ大学院に通っていて、大石容疑者が笠原元投手の学生時代の先輩だったことから巨人の元投手らと知り合い、携帯電話のメールなどを使って野球賭博をさせていたということです。
警視庁によりますと、調べに対して松永容疑者は容疑を否認し、大石容疑者は容疑を認めているということです。
一連の野球賭博を巡っては、笠原元投手と知り合いの飲食店従業員がこれまでに逮捕・起訴されていて警視庁は、巨人の元投手らの野球賭博の実態解明を進めることにしています。

新たに逮捕の2人は笠原元投手と親交

巨人の元投手の野球賭博についてNPB=日本野球機構の調査では、笠原将生元投手(25)福田聡志元投手(32)、松本竜也元投手(23)、高木京介元投手(26)の4人が、おととしから去年にかけてプロ野球や高校野球などの試合を対象に賭けを行っていたことが明らかになっています。一連の野球賭博については警視庁が捜査を進めています。
これまでに、笠原元投手の知り合いの都内の飲食店従業員がいわゆる胴元役として笠原元投手と松本元投手それに高木元投手に野球賭博をさせていたとして逮捕・起訴されています。
そして、12日、新たに逮捕された松永成夫容疑者(40)と大石健太郎容疑者(26)。警視庁は笠原元投手と福田元投手らに野球賭博をさせていた胴元役とみています。
2人は、愛知県内の同じ大学院に通い大石容疑者が笠原元投手の学生時代の先輩だったことから、3人でマージャンをするなど親交を深めていったということです。また、松永容疑者と大石容疑者は笠原元投手から紹介されて福田元投手とも知り合い、野球賭博をさせていたいうことです。逮捕された2人のうち松永容疑者は、NPBの調査で野球賭博常習者と認定されていました。
すでに、逮捕・起訴された都内の飲食店従業員のルート、そして今回逮捕された2人のルート、警視庁は、2つのルートで元投手らが野球賭博を繰り返していたとみて捜査を進めています。