冷凍カツ転売 産廃処理業者の会長らを逮捕

冷凍カツ転売 産廃処理業者の会長らを逮捕
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廃棄処分されるはずだったカレーチェーン店のビーフカツが不正に転売されていた事件で、警察は処分を委託された愛知県の業者の会長など3人が食品を販売する許可がないのに3万枚以上のカツを転売し、スーパーなどに卸していたとして、食品衛生法違反などの疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、愛知県稲沢市の廃棄物処理業者「ダイコー」の会長、大西一幸容疑者(75)と、岐阜県羽島市の食品関連会社「みのりフーズ」の責任者、岡田正男容疑者(78)など合わせて3人です。
ことし1月、カレーチェーン店「CoCo壱番屋」を展開する「壱番屋」が異物が混入したおそれがあるとして廃棄処分を委託したはずの冷凍のビーフカツが、愛知県内のスーパーで販売されているのが明らかになりました。
警察が流通経路などを捜査した結果、「壱番屋」から処分を委託された「ダイコー」の大西容疑者が、食品を販売する許可がないのに4万枚のビーフカツのうちおよそ3万6000枚を「みのりフーズ」におよそ100万円で転売していたとして、警察は12日朝、大西容疑者を食品衛生法違反の疑いで逮捕しました。
また、「みのりフーズ」などについては、商品価値がないカツをスーパーなどに卸し代金をだまし取ったとして、岡田容疑者ら2人を詐欺の疑いで逮捕しました。
警察は「ダイコー」については、「壱番屋」からカツの処分費用をだまし取った詐欺の疑いもあるとみて捜査を進めることにしています。