南スーダン戦闘再燃 日本人70人足止め状態続く
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陸上自衛隊の部隊が国連のPKO=平和維持活動に参加しているアフリカの南スーダンで政府軍と反政府勢力の間で戦闘が再燃するなか、外務省は滞在する日本人に直ちに国外に退避するよう求めていますが、現地では今も日本人およそ70人全員が足止めされた状態が続いています。
南スーダンでは、2年余りの内戦状態のあと、ことし4月に暫定政府が発足しましたが、キール大統領を支持する政府軍とマシャール副大統領に従う反政府勢力との戦闘が再燃し、これまでに市民を含む270人以上が死亡したとみられています。
これを受けて外務省は、首都ジュバの危険情報を最も高いレベルに引き上げ、日本大使館の職員やJICA=国際協力機構の関係者など、現地に滞在する日本人およそ70人に直ちに国外へ退避するよう求めていますが、移動の安全が確保できないとして、今も全員が出国できないということです。
11日には大統領と副大統領がそれぞれ停戦命令を出し、ジュバでは戦闘は小康状態になっているということですが、停戦はこれまでもたびたび破られてきただけに、依然緊迫した状況が続いています。
航空自衛隊の輸送機が日本人を退避させるため現地に向かっていますが、JICAでは、日本人の安全を確認しながら、チャーター機を用意するなどして一刻も早い退避を目指しているということです。
これを受けて外務省は、首都ジュバの危険情報を最も高いレベルに引き上げ、日本大使館の職員やJICA=国際協力機構の関係者など、現地に滞在する日本人およそ70人に直ちに国外へ退避するよう求めていますが、移動の安全が確保できないとして、今も全員が出国できないということです。
11日には大統領と副大統領がそれぞれ停戦命令を出し、ジュバでは戦闘は小康状態になっているということですが、停戦はこれまでもたびたび破られてきただけに、依然緊迫した状況が続いています。
航空自衛隊の輸送機が日本人を退避させるため現地に向かっていますが、JICAでは、日本人の安全を確認しながら、チャーター機を用意するなどして一刻も早い退避を目指しているということです。
国連事務総長 安保理に武器禁輸など求める
南スーダンで戦闘が再燃し、多数の死傷者が出ていることについて、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は、安全保障理事会に対し、南スーダンへの武器の輸出を禁止し、現地の国連施設の安全を強化するよう求めたことを明らかにしました。
国連は、内戦を経て5年前に独立した南スーダンを193番目の加盟国として承認し暫定政権の樹立などを支援してきましたが、おととしから再び内戦が激化し国連の施設も攻撃を受ける事態となっていることを、深刻に受け止めています。
パン・ギムン事務総長は11日、「南スーダンは国連の最優先課題だ」と述べ強い危機感を示したうえで、安全保障理事会に対し、南スーダンへの武器の禁輸や、政治指導者や軍の司令官に対する追加制裁、現地の国連施設の安全の強化を求めたことを明らかにしました。
安保理では、10日に引き続き12日午後にも再び南スーダン情勢を巡る緊急会合が開かれる予定で、緊迫する事態に歯止めをかける有効な措置を打ち出せるかどうか注目されます。
国連は、内戦を経て5年前に独立した南スーダンを193番目の加盟国として承認し暫定政権の樹立などを支援してきましたが、おととしから再び内戦が激化し国連の施設も攻撃を受ける事態となっていることを、深刻に受け止めています。
パン・ギムン事務総長は11日、「南スーダンは国連の最優先課題だ」と述べ強い危機感を示したうえで、安全保障理事会に対し、南スーダンへの武器の禁輸や、政治指導者や軍の司令官に対する追加制裁、現地の国連施設の安全の強化を求めたことを明らかにしました。
安保理では、10日に引き続き12日午後にも再び南スーダン情勢を巡る緊急会合が開かれる予定で、緊迫する事態に歯止めをかける有効な措置を打ち出せるかどうか注目されます。
国連施設に避難民が押し寄せる
政府軍と反政府勢力の間で戦闘が再燃しているアフリカの南スーダンでは、首都ジュバの国連のPKO=平和維持活動の施設に、およそ7000人の避難民が新たに押し寄せていて、国連が対応に追われています。
国連によりますと、ジュバには、郊外に国連の現地本部が置かれた施設と、国際空港の近くに日本の陸上自衛隊も宿営する施設の、2か所のPKO施設があり、今月に入り戦闘が拡大して以来、合わせておよそ7000人の避難民が保護を求めて押し寄せているということです。
南スーダンのPKOの広報官を務める斉藤洋之さんはNHKの取材に対し、現地では依然として散発的に戦闘が続いており、住民を安全に施設内に避難させることが課題になっている、と話しています。
また、PKO施設の周辺では、もともと2万人余りが避難生活を送っていたことから、新たに大勢の避難民が押し寄せることで水や食糧の確保も大きな課題になるとしています。
国連によりますと、ジュバには、郊外に国連の現地本部が置かれた施設と、国際空港の近くに日本の陸上自衛隊も宿営する施設の、2か所のPKO施設があり、今月に入り戦闘が拡大して以来、合わせておよそ7000人の避難民が保護を求めて押し寄せているということです。
南スーダンのPKOの広報官を務める斉藤洋之さんはNHKの取材に対し、現地では依然として散発的に戦闘が続いており、住民を安全に施設内に避難させることが課題になっている、と話しています。
また、PKO施設の周辺では、もともと2万人余りが避難生活を送っていたことから、新たに大勢の避難民が押し寄せることで水や食糧の確保も大きな課題になるとしています。