韓国国内で一般的に名前を知られるようになったのも、ちょうどその頃。同僚選手たちから「日焼け止めの塗りすぎ」とからかわれる、その色白の肌が大きく話題になったのだ。そして「アジア大会韓国5大美女選手」のひとりにも選ばれ、人気はどんどん高まった。
その後、彼女は何かにとりつかれたように、あらゆる世界大会に出場し数々の賞を席巻した。2011年後半期には、とうとう世界ランキング1位に上り詰めている。
そして、2012年のロンドン五輪で、念願の五輪出場を果たすことに。1度五輪を断念したことがあっただけに、その無念を晴らすような活躍ぶりを見せた。キ・ボベは女子アーチェリー団体戦・個人戦ともに金メダルに輝き、世界のトップとなったのだ。
リオ五輪組織委員会が選んだ、注目すべき選手
ただ、韓国アーチェリー界でよく聞く、“オリンピックで金メダルを取るより、韓国代表になるほうが難しい”という言葉は、彼女でさえも身をもって経験することになる。