まじめで頑張り屋な人ほどうつになりやすい

世の中の主婦の多くが、多かれ少なかれうつの症状があると思う。

性格的なのか
環境的な要素なのか
楽観的に構えている親は楽できるが、神経質な親はなかなかそれが難しい。

でも最初から楽観的で楽しく子育てをし続けられる母親はそれほど多くはないのではないだろうか。

第一子が生まれた時は、高揚感とワクワク感、そしてどうしていいかわからないドキドキ感など
何か月間は寝られない日々が続いて疲弊しきっても、毎日がオールで遊んでいるようなもんだ。
だから疲れていても、なんとも言えない充実感がある。

しかし、子供が2歳頃に差し掛かると、なかなか難しくなってくる。

大人との会話が少なくなってくるといろんな意味で滅入ってくるのだ。

社会とのつながりの断絶を感じると余計に辛くなる。憂鬱になる。

それでも第二子がいるのならば、案外一人目に干渉し過ぎないし
そのあたりから「できること」と「できないこと」を自覚して、いい意味であきらめが出てくる。

そうなると 二人いて大変さは増えたんだけど、人の手を遠慮なく借りたり、子供をほおっておいたりできるようになり、ある意味楽ちんな気分になってくる。

だけど、それでも やはり辛い時期 というのは訪れる。

さしずめ、上の子がまだ3歳くらいで下の子が1歳くらいならば、二人ともなんでも自分でできるというわけにはいかないから、核家族化がすすんでいる日本では本当にノイローゼになる。


そのとき、夫であり、父親であり、男である一番そばにいる人間が
なにができるか。

ただ寄り添って、肩を抱いてあげるしかできないというのは、あまりにも能がない。

優しい声をかけないよりはましだが、声掛けだけでは足りない。

そのとき 自分のことを少しだけ横に置いて、家事や子育てを一番に優先して動いてみてほしい。

「おれにはできない」

そんな声もあるだろうが、

これは もう 「できる」 とか 「できない」 とか そんな話ではないのだ。

「やる」 か 「やらない」 かの話で、

やってできないのなら、それは仕方がないことだ。

でも 最初からやろうともしない、というのは
さすがに 見ているだけでわかる。


洗濯機を回して、干して乾いたらしまう。

トイレ掃除をする。

毎日、夜の皿洗いは必ずする。

昼の弁当は自分で作る。

休みの日は、子供たちとパパだけで出掛ける。

夕飯を作ってみる。(ご飯を炊いて、あとは味噌汁とメインの皿だけで十分だ)

子どものおもちゃの片づけをする。

翌日のゴミ捨ての準備をしておく

などなど  できることはいくらでもあるんだから。

仕事で疲れて帰ってきたのなら、
家事をやることで逆に疲れが取れるはずだ。

男の疲れっていうのは、体力的なものではなく精神的なものがほとんどだからだ。

精神的な疲れは、体を動かしたらすっきりとれるものなのだ。

だから、家では積極的に体を動かし、家事のすべてを引き受けるくらいの姿勢でちょうどいい。

それが習慣になるまで大変な面もあるが
男ならば ぜひ習慣にしてもらいたい。

ぜったいにかっこいい夫、男、父親に成れる。たったそれだけで子供や嫁から尊敬される、いや
だれに認められなくても自分で自分を誉めたくなるし認めてあげられる。

負い目がなくなることがとても気持ちがいい