Pokemon Go の人気が爆発していて、すでにニューヨークのセントラルパークはポケモンハンターでいっぱいになっている、あまりの人気に警察が注意喚起もしているといったニュースが入ってきています。
とりわけ重要なのは、Pokemon Go がほかのアプリがほとんど不可能なことを成し遂げている点です。それは現実世界のトラフィックを引き起こしている点。
現実世界のトラフィックというと、おかしな感じがしますが、Pokemon Go をきっかけとしてこれまで行かなかった場所、入らなかった店、足をのばさなかった町の一角に人が足で移動するということはすさまじいビジネスチャンスがあります。
TechCrunch でも紹介されているように、すでに「Pokemon Go のプレイヤーむけの割引」といったことをしている店も登場しているわけで、行動の先には新しい経済活動の可能性があるわけです。
もちろんこれは、この数年、Ingress のプレイヤーだった人には通ってきた道だと思います。そして1年半前に、Niantic のジョン・ハンケさんにうかがった内容が、さらに深められて戻ってきた感があります。
重要なのは、Pokemon Go のステーションは、Ingress のポータルが利用されているという点です。すでに何万というエージェントが歩いて安全性を確立したものが、Pokemon Go で利用されている。
ハンケが重層的なデータ構造と呼んだ、実際の世界のうえのデータに Pokemon という新しいレイヤーが組み込まれ、それは Ingress も貫いているのです。
やがて、さらにこの上に別のサービスを組み込んでゆく未来もみえてきます。それは必ずしもゲームである必要はなく、観光サービスだったり、スポーツサービスであったりしてもいいのです。
さらにそれが Ingress も、Pokemon Go ともインタラクションするサービスとして成長してゆく...。リアルな課金の仕組みもその上に作ってゆく...。ハンケさんが「新しい広告の形を模索して Ingress を作った」というのがどんどんと実現していきますね。
やっぱりジョン・ハンケさんすごい。
また、この流れをふまえたインタビューをしたいですね。