MRJ 欧州企業から初の受注で合意と発表 三菱航空機

MRJ 欧州企業から初の受注で合意と発表 三菱航空機
国産の旅客機として半世紀ぶりに開発が進められている小型ジェット機の「MRJ」について、「三菱航空機」は主要な市場であるヨーロッパで初めて受注することで基本合意したと正式に発表しました。
MRJは、三菱重工業の子会社の「三菱航空機」が半世紀ぶりの国産の旅客機として開発を進めている小型のジェット旅客機で、これまでに国内のほか、アメリカやアジアの航空会社から合わせて427機を受注しています。
三菱航空機は11日、スウェーデンにある航空機リース会社「ROCKTON」から20機を受注することで基本合意したと正式に発表しました。ヨーロッパ企業からの受注は初めてです。
ヨーロッパは、各国の都市の間を結ぶ短距離の航空路線が比較的多く、小型ジェット機の主要な市場となっています。三菱航空機の森本浩通社長は「今回の基本合意は欧州での顧客基盤の拡大に向け大きな弾みとなる」というコメントを発表しました。
小型ジェット機の市場は、ブラジルの「エンブラエル」やカナダの「ボンバルディア」といった海外のメーカーが大半のシェアを占めており、今回の受注が世界に市場を広げる足がかりになるのか注目されます。